日時:11月17日(土)
場所:丸の内ピカデリー
登壇者:篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、松坂慶子、堤幸彦監督、稲垣来泉、斎藤汰鷹
東野圭吾作家デビュー30周年を記念して書かれ、発行部数100万部突破のベストセラー「人魚の眠る家」を映画化。篠原涼子と西島秀俊が映画初共演で夫婦役に挑む、衝撃と感涙のヒューマンミステリーが大ヒット公開中となっている。全国公開2日目である11月17日(土)に本作の公開記念舞台挨拶を開催し、主演の篠原涼子、共演の西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、松坂慶子、堤幸彦監督、そしてサプライズで子役の稲垣来泉と斎藤汰鷹が登壇した。
累計100万部を突破した東野圭吾のベストセラー小説「人魚の眠る家」を原作に、『SPEC』シリーズや『天空の蜂』の堤幸彦監督が、主演に篠原涼子を迎えた映画『人魚の眠る家』が公開中だ。それに伴い、全国公開2日目となる11月17日に公開記念舞台挨拶を実施し、主演の篠原涼子、共演の西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、松坂慶子、堤幸彦監督が登壇した。『人魚の眠る家』は、愛する娘がプールで溺れて意識不明に陥り、過酷な状況に見舞われた離婚寸前の夫婦が下す決断と苦悩を描く、衝撃と感涙のヒューマンミステリー。
登壇者が登壇すると満員の会場は盛大な拍手に包まれた。愛する娘を守るために闘い抜く母親・播磨薫子役を演じた篠原涼子は「こんなにもたくさんの皆様に映画を見ていただけて光栄です。皆さんの感想が気になって、昨夜もあまり眠れませんでした。監督をはじめとしたスタッフ、キャスト、そして東野圭吾先生のスパイスの効いた、熱量のこもった物語を届けられてよかったです」とコメント。まるで人魚のような華やかな衣装で登壇した篠原は「(映画の中では)娘が人魚なのに、なんで私が人魚になっちゃったんだろう」と少し恥ずかしそうにしながらも、客席からは「綺麗〜!」という歓声があがった。薫子の夫・和昌を演じた西島秀俊は「出演者ですが、この映画は客観的に観てしまって涙が止まりませんでした。映画をご覧になった方と気持ちを共有したいと思っていたので、たくさんの方に来ていただけて嬉しいです」と映画の公開に感無量の様子。そして「今日は(坂口)健太郎がたくさん話します」と西島からの突然のフリを受けた坂口は「西島さんのフリで何を話そうかすべて忘れてしまいました…」と前置きすると「上映後の舞台挨拶ということで、余韻に浸っている皆さんに何を話すべきなのか、舞台に立つのが少し怖かったです。ここで描かれる母親や父親の愛情は多くの人に身近なものだと思いますし、いろんな方の胸に響くテーマの作品だと思います。次は川栄さんがすごくいい話をたくさん話してくれると思います」と坂口演じる星野の恋人・真緒役である川栄へとバトンを渡した。完成披露舞台挨拶に家族を招待していたという川栄は「お姉ちゃんにどうだった?って感想を聞いたら、すごい号泣したんだけど隣のお母さんがが引くほど泣いていたと言っていて…これはお母さん世代にもとても響く物語なんだなと思いました」と家族とのエピソードを披露。薫子の母親で孫娘の回復を願う千鶴子を演じた松坂慶子は「実は10代の頃から松竹作品に出演していたのですが、今回本格的なおばあちゃん役デビューをしまして…篠原さんや子役の皆さんの胸が痛くなるような素晴らしい演技に助けてもらいました」と共演者の熱演を称えた。昨夜に1人で映画館に本作を観に行ったという堤幸彦監督は「初めて作品をひとりの観客として観ることができました。映画ってスクリーンの中の人物と観ている自分の間に距離を感じることがありますが、この作品においてはそれが全く出来ませんでした。本当に自分だったらどうするんだろうと突きつけられるような、力のある作品が出来てよかったです」と語った。
本作では夫婦役ということもあり、一緒に撮影するシーンも多かった篠原と西島は改めてお互いの印象を聞かれるとお互い、撮影中でもすぐ笑ってしまう笑い上戸であることを指摘。「今回はこういう話だったので撮影中はあんまりなかったんですけど…」と篠原が言うと「結構笑ってましたよ」と西島が訂正する場面も。堤監督も「結構笑ってましたね」と認めたうえで「本当の家族のようでした」と和やかな雰囲気の撮影であったことを明かした。篠原演じる薫子と共にとても深いものを背負う役なので心して撮影に臨んだという松坂は「介護の専門家に伺った、事故が起こった時は家族の方も一度動揺して深く落ち込むけど、回復を信じて腹を据えてやっていこうとなるととても前向きに頑張られる方が多いとアドバイスをいただけたのが印象的でした」と役作りについて語った。
するとここでサプライズゲストとして子役の稲垣来泉と斎藤汰鷹が登場!撮影以来、「家族が揃った」ということで、2人の登場を知らされていなかった篠原は「嬉しいです、すごく」と涙が止まらない様子。西島は息子の生人役の斎藤に「今日かっこいいな!」と声をかけ、久々の再会を喜んでいた。さらにそんな2人から「映画の中のお父さんとお母さん」に向けてサプライズのプレゼントがあることが知らされた!斎藤は篠原、西島、稲垣、斎藤の4人が楽しく遊んでいる場面を描いた絵をプレゼント。絵の上手さに驚いた西島は「うまい!本当に自分で描いたの?誰かに描いてもらってない?」と斎藤の意外な才能に驚いた様子だった。稲垣からは篠原と西島にあてた手紙のプレゼントが。撮影中の楽しかった思い出を思い出しながら書いたという手紙に会場全体が感動的な雰囲気となったが、最後は「将来は篠原さんのようにいつも楽しく笑っていて、お料理の上手な可愛い女優さんになって、西島さんみたいなタレ目でスーツの似合う面白い人と結婚して幸せになりたいです」と締めくくられ、会場は和やかな雰囲気となった。稲垣と斎藤の登場から終始目を潤ませている篠原は「私も幸せだったし、来泉ちゃんとお仕事できてよかったよ」と稲垣にお礼を述べ、タレ目のパパ・西島も「泣きかけてたんですけど、涙が引っ込みました」と笑いながらコメントした。
最後に「堤監督やスタッフの方が根強く作ってくれた素晴らしい作品に自分が参加できたことが奇跡なじゃないかと思うくらいに、この作品に感謝しています。映画を拝見させていただいて、お子さんがいる方だけでなく身近な方に置き換えてご覧いただける作品ではないかなと思いますので、ぜひ何度も見直していただければと思います」と篠原がコメントし、堤監督が「スタッフの力が良い形で大きくひとつとなった作品です。そしてここにいる超一流の日本を代表する役者方の力を借りて完成することができました。もし気に入っていただけましたら、おすすめいただければ幸いです」と締めくくり、舞台挨拶は幕を閉じた。