日時:9月19日(水)
場所:丸の内ピカデリー1
登壇者:梅沢富美男、京本政樹
デンゼル・ワシントンをアカデミー賞主演男優賞に導いた『トレーニングデイ』の監督アントワーン・フークアが再びデンゼルを主演に、世の悪人を葬るロバート・マッコールという新たなダークヒーローを誕生させたアクション大作『イコライザー』。その大人気作が、『イコライザー2』として、そしてデンゼル・ワシントンのキャリア史上初の続編として、帰ってきた!全米では7月20日(金)に公開され、数多くの話題作を抑え週末興行成績NO.1に輝き、そして日本でもいよいよ10月5日(金)より全国ロードショーとなる。“US版仕事人”と呼び名の高い本作の公開を記念して仕事人といえば!の、梅沢富美男、京本政樹が登壇する特別試写会イベントが実施された。
満員の会場に白のジャケットを羽織った京本政樹が登壇。「前作ではホームセンターに勤めていた主人公ですが、タクシードライバーということで、今回はタクシードライバーを意識した革ジャン着るしかないと思いまして、こちらにしました。ですが、仕事人ということでこの手袋は持ってきました。」と答え、京本は仕事人でもお馴染みの手袋を観客に見せた。
US版仕事人と呼ばれる本作にかけ、前作でも登壇した京本に仕事人の流儀を問うと「京本政樹といえば仕事人と言われることが多いですが、僕は当時から黒と赤の組み紐で人を吊るしたり、派手な仕事人でしたね。仕事人の流儀というと、僕とか僕の先輩は艶やかにかたちにすることが流儀でした。あとは前作ではマッコールが職場のホームセンターの中で敵を成敗するけど、僕も組み紐の職人だから、組み紐で敵を成敗したんだよね。」と自身の”仕事人”ぶりと、マッコールの仕事人を比較した。
また、作品の感想を尋ねられると「見る前のみなさんにネタバレしていいですか?(笑)」と観客の笑いを誘い、「必殺仕事人とかぶるシーンが多くて、びっくりしました。僕が組み紐で敵を吊るすのと同じように、敵を紐で吊るしてて、監督が「必殺仕事人」を研究したのかな?って思いました。(笑)デンゼルも前作の方がふわっとしていたけど、今作ではすごく何か”起こるぞ、起こるぞ、”って緊迫さを感じました。」と話した。
今回の敵が主役のマッコールと同じ特殊訓練を受けているプロのイコライザーということで、京本をもしのぐ手強い仕事人として、35年前にシリーズで共演した梅沢富美男が登壇。梅沢の登壇に「(必殺仕事人撮影時)昔を思い出しますね。当時と(梅沢さんが)全然変わらないから。」と過去のエピソードも思い出しつつ、感慨深そうな京本。「最終回で(京本さんとは)初めてお会いしてね。僕は出るシーン少ないのに女形だから支度が大変なのよ。」と梅沢も当時の仕事人エピソードを語った。
そんなトークが盛り上がる中、舞台上では「対決!どっちがすごい?イコライザー」がスタート。
身の回りの物を武器に変えて19秒で世の不正を抹消するイコライザーにかけ、舞台に用意された身の回りのもの(組紐屋の竜が使っていた組紐/はぐれ仕事人“弐”の武器だった扇子/ロバート・マッコールが武器にしたお茶用ポット/ハンマー/コルク抜き/コップ/ナイフ/やかん/バット/消火器/サングラス/カラーコーン/帽子/双眼鏡/傘/ハンディ扇風機/ハンドル/鏡/麺棒)を持ち、キメポーズを決める対決に「梅沢さんに譲ります。僕本当は(紐で)吊れないのよ」と京本が、「僕の武器の扇子も監督が簡単に決めたのよ。」と梅沢が、それぞれ弱気なコメントをした。
「傘」を選んだ京本、「扇子とサングラス」を選んだ梅沢は仕事人のテーマソングに合わせ、流石にバシッと決まったポーズを決めると会場からは大きな拍手が。
ポーズを決め終わった京本は「僕の回ではないですが、傘を使って人を斬る回がありましたね。」と、ここでも必殺仕事人の撮影当時を振り返った。ここで当時の撮影のエピソードを話す京本に「喋りすぎだよ!今回は(イコライザーが19秒で敵を倒すことから)19時には上映始めなきゃなんだから!」と今回のイベントの”19しばり”に触れると、観客からは笑いが起こった。
そこで、それぞれのポーズへの拍手で観客の反応を見ると、それぞれに対し同じくらいの拍手の量が起こった。スクリーンに映し出された京本と梅沢の決めポーズ写真を見ると、「久しぶりのツーショットいいですね」と京本は感慨深げ。
ここで映画の感想を尋ねられた梅沢は「アメリカ映画の中でも義理と人情のテーマを大切にしてくれるところが素晴らしいって思ったよ。日本ではくだらない漫画の題材ばかりやりやがって。ま、俺も出たけどね。(笑)でも、(デンゼルの)なんともいえない人情芝居たまらないよね。」と大絶賛。そこに京本も「まさに夢芝居ですよね。」とのっかった。「(映画では)困った人を助けたり意外と身近な話なのよ。」と梅沢が話すと、「そこでタクシードライバーっていうのが大事になってくるんですよね。」と京本も反応し、タクシーの乗客のことを助けることになる作品の内容にふれ、「タクシー運転手って人の話聞こえるんだよね。タクシー乗ったら人の悪口言うのやめようって思ったわ。(笑)」と梅沢が話し、会場は笑いに包まれた。また、「(『イコライザー2』劇中で)ちょんまげ姿の影絵が出てくるんですよね。(アントワーン)監督は私たちの仕事人シリーズを研究したなって思いました。」と、”仕事人”ならではの映画の鑑賞ポイントを京本は語った。
フォトセッションの時間になり、観客に設けられた撮影時間が”15秒”であったことから、「なんで19秒じゃないんだよ!」と京本からツッコミが入るほど、『イコライザー』の19秒の世界観を最後まで意識したイベントとなった。
「またこれで大ヒットして、3のイベントも出たいね」と京本と梅沢が次作への期待を話し、大盛況のままイベントは幕を閉じた。