200年にわたり愛され続けてきたゴシック小説の金字塔「フランケンシュタイン」。この恐ろしくも哀しい〈怪物〉を生み出したのは、わずか18歳の少女メアリー・シェリーだったー。映画『MARY SHELLEY(原題)』が、邦題を『メアリーの総て(すべて)』とし、今冬12月に公開されることが決定、あわせてポスタービジュアルが解禁となった。
ティム・バートン、ギレルモ・デル・トロ、デヴィッド・リンチら、今世紀の鬼才たちにも絶大な影響を与え、リドリー・スコット、スティーヴン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロンなどの巨匠たちも、深いリスペクトを表明。「高慢と偏見」のジェーン・オースティン、「ジェーン・エア」のシャーロット・ブロンテと並び、イギリス文学史に名を残す女流作家メアリー・シェリー。本作では、19世紀のイギリスを舞台に、これまでヴェールに包まれてきた、彼女の波乱に満ちた人生を初めて映画化した。
監督は、長編映画デビュー作となる『少女は自転車にのって』(12)で第86回アカデミー賞外国語映画賞に出品、各国の批評家から絶賛を浴びたハイファ・アル=マンスール。サウジアラビア初の女性監督として殺害予告を受けるなど、メアリー同様に波乱に満ちた人生を生きるハイファ監督は、メアリーの生き様に強く感銘を受け、哀しくも美しいメアリーの人生を極上の映像美でスクリーンに焼き付けた。
そして、可憐で聡明、そして不幸であるほど才能が開花してゆくメアリーに魂を吹き込んだのは、今最も世界から注目を受ける女優、エル・ファニング。『マレフィセント』『パーティーで女の子に話しかけるには』『ネオン・デーモン』など、話題作・異色作に立て続けに出演し、唯一無二の存在感で世界中を虜にする彼女が、傑作小説「フランケンシュタイン」誕生に隠された、あまりに不幸でスキャンダルに満ちた天才女流作家・メアリーの人生を見事に演じきっている。ポスタービジュアルでは、墓地の中で一人執筆を進める美しい姿が描かれており、19世紀イギリスが舞台であるからこその華麗な美術にも注目だ。