母に捨てられ、拳だけを信じてきた元プロボクサーの兄。母だけを信じて生きる、サヴァン症候群の弟。それぞれの世界だけで生きてきた兄弟の思いがけない再会は、やがて家族の絆を紡ぎだす―韓国を代表する俳優、イ・ビョンホンと注目度No.1の新鋭パク・ジョンミンが、兄弟の絆を描き出した感動作『それだけが、僕の世界』。TOHOシネマズ シャンテほかにて12月28日(金)より公開されることが決定した。
かつては、東洋チャンピオンであった元プロボクサーのジョハ(イ・ビョンホン)は、今や定職も住む場所もない生活を送っていた。偶然17年前に別れた母親(ユン・ヨジョン)と再会し、今まで会ったことも聞いたこともない、弟ジンテ(パク・ジョンミン)と一つ屋根の下暮らすことになる。 生きてきた境遇も得意なことも好きなことも全く違う兄弟が、初めて出会い起こる数々の出来事を通して、徐々に心を通わせながら本当の兄弟、そして家族となっていく姿を、ユーモアと温かい感動で描いた物語。
作品ごとに毎回違うジャンルとキャラクターで魅了してきたイ・ビョンホンが、本作では韓国版「ひとつ屋根の下」とも言われる大ヒットドラマ「Happy Together」以来の不器用な男を演じ、寡黙で粗暴そして単純な性格だが、実は情の深い人間味溢れるといったキャラクターで観客の心を見事に掴んだ。一方、サヴァン症候群を患いながらも、天才的なピアノの才能を持つ弟という難役に挑んだのは、韓国映画界が最も熱い視線を注ぐパク・ジョンミン。『空と風と星の詩人~尹東柱(ユン・ドンジュ)の生涯~』などで、徹底した役作りには定評があり、今回も撮影3か月前からピアノを猛特訓し高度なクラシック曲の数々を、吹き替えなしで演奏している。母親には、実力派女優ユン・ヨジョン。『ハウスメイド』など映画はもちろん、最近では韓国のバラエティ番組「ユン食堂」で人気を博す。その華奢な体には背負いきれないような重い過去を持ちながら、17年振りに再会したもう1人の息子にも弟同様に惜しみない愛を注ごうとする母親の姿は、涙なくしては見られないだろう。
さらにこの度、ポスタービジュアルが解禁となった。ジョハとジンテが寄り添い、見つめる先には兄弟の希望があるような温かいビジュアルとなっている。弟ジンテの目線で描かれる“初めて会った兄さんは、僕に夢見るとこを教えてくれた”というキャッチは、まったく違った人生を生きた兄弟が出会ったことで、これから起こる奇跡を感じさせる。ポスターは9月1日より公開劇場にて順次掲出予定だ。今年の年末年始、『それだけが、僕の世界』が劇場を温かい涙で包み込む。