日時:5月25日(金)
場所:丸の内ピカデリー1
登壇者:橋爪功 吉行和子 西村まさ彦 夏川結衣 中嶋朋子 林家正蔵 妻夫木聡 蒼井優 山田洋次監督
山田洋次監督が「男はつらいよ」シリーズ終了から20年の時を経て作り上げた、ファン待望の喜劇映画「家族はつらいよ」。第1作は「熟年離婚」、第2作では「無縁社会」をテーマに日本中の家族を持つ多くの人々が共感し大ヒット作品となりました。そんな人気シリーズ最新作となる『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』が5月25日(金)全国公開!「主婦への讃歌」をテーマに、気遣いのない夫の言葉に家を出てしまった妻と、主婦がいなくなってしまった平田家の大騒動を描く。5月25日(金)に本作の公開を記念し、初日舞台挨拶が行われた。それぞれ夫婦を演じた、橋爪功×吉行和子、西村まさ彦×夏川結衣、中嶋朋子×林家正蔵、妻夫木聡×蒼井優、そして山田洋次監督を加え、豪華9名が本作撮影後初めての全員集結!さらに本作でフラメンコに初挑戦した夏川へサプライズで、劇中にも出演しているダンサーチームが登場し、登壇者・観客と共にフラメンコで封切を祝った。また、男性陣から女性陣にサプライズで一輪の薔薇がプレゼントされると、女性陣は思ってもみない出来事にビックリ!サプライズ盛りだくさんのイベントとなった。
●山田洋次監督&平田家、本作撮影後初の全員集結!
映画の公開を待ちわびていた観客で満席の会場。上映後、大声援と拍手喝采の鳴り止まない中、橋爪功、吉行和子、西村まさ彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優の、シリーズお馴染み豪華俳優陣、そして山田洋次監督が登場した。
山田監督より「初日にたくさんのお客様ありがとうございます。映画は作るのが大変です。満を侍しての封切りになりました。すでに判決が下っているような気がしてドキドキします。楽しんでいただけていたらいいなと思っています。」と観客へ思いが語られると会場からは盛大な拍手が!
●シリーズ3作目を迎えた8名の家族 その撮影現場とは
Q.(橋爪さん・吉行さんへ)シリーズ3作目で夫婦間に何か変化はありましたか?
A.橋爪「普段からとても仲のいいお友達というか先輩なので、映画の中で取り立てて言うことはないです(笑)。吉行とは何度も夫婦ををやっているし、何度も一緒に共演できて幸せです。」
吉行「このお父さんがハグしてくれた時は本当に嬉しかった!」
Q.(中嶋さん・正蔵さんへ)家族とのやり取りで印象に残っているシーンはありますか?
A.中嶋「やっぱり家族会議なんですけど、家族会議の中でも、家族だけじゃなくて兄弟同士とか個人戦が繰り広げられるのが楽しくて、現場では楽しんでやらせていただきました。」
正蔵「お兄さん(幸之助)が帰ってくるシーン。本当にいいシーンなんだけど、頭の中が真っ白になるくらい監督にダメだしされたから『あぁ、自分頑張ったな』と観て感動するんです。マスクを外すシーンは100回くらい撮った気がします。『指が物語らないとダメなんだよ!』と監督に言われ…。それ以降。普段はマスクをつけるのはやめるようにしました(笑)」
Q.(妻夫木さん・蒼井さんへ)庄太・憲子の未来、どんな二人になっていてほしいですか?
A.妻夫木「できれば平田家の遺伝子を継いでほしくないけど、憲子も平田家の中で図々しくなってきたし(笑)、みんなで良い家庭が築けたら良いなと思います。」
蒼井「(子供の)名前は私たちだけで決めさせてほしい!きっと家族会議が開かれて、俺の名前を1文字使え!とか言い出しそう。」
Q.(西村さん・夏川さんへ)大変だったシーンはありましたか?
A.西村「どこが大変だったかと言われますとパッと出てこないほど精一杯やっておりました。ただ、史枝には『本当にごめんなさい!』って思ってましたね。」夏川「良いんですよ。西村さんが旦那さん役でよかったなと本当に思っています。」
Q.(夏川さんへ)フラメンコにも今回初挑戦していると思いますが、大変だったんじゃないですか?
夏川「今監督が隣でニヤッと見ていますが、フラメンコについては、台本を読んだ時に踊っている女性の顔が史枝になると書いてあったので、合成されると思っていたんです。そしたら、私が踊るとなっていたので、急いで練習しました。」
●サプライズのフラメンコに夏川歓喜で涙!更に女性陣に薔薇のサプライズ!
フラメンコについて、急ピッチで仕上げたという練習の日々を振り返る夏川。すると、突如会場に鳴り響くギターの音ー夏川が驚きの表情を浮かべる中、真っ赤なフラメンコの衣装に身を包んだダンサー達が颯爽と登場!劇中で、夏川のフラメンコの振り付けを担当し、本編にも出演している佐藤浩希先生とダンサー達が会場に駆けつけサプライズ!公開初日を祝う情熱的なフラメンコを披露した。撮影以来初めて対面した夏川と佐藤先生。「最初に踊りの経験がないとおっしゃっていたので困ったなと思ったんです。しばらくしてから山田監督に夏川のダンスの状況を聞かれたのですが、その時はまだ全然踊れていなかったのに、監督にはそうとは言えなくて…『とても筋がいいですよ』と嘘をついてしまいました(笑)。どうにか仕上がった時は、感極まって(夏川さん)泣かれてましたね。」と撮影時を振り返る佐藤先生の言葉を受け、思わぬサプライズに夏川も「思い出しただけで涙がちょっと出ます。知らなかったのでびっくり。みんな知ってたの?嫌だわ本当にこの人たち(笑)。」と話しながら涙を流しました。橋爪も観客へ「もっと拍手すればまた泣いちゃうと思うよ」と、フラメンコを完璧に踊り上げた夏川の苦労を痛感している様子だった。
そして、先生の指導のもと会場の観客とキャスト全員で「パルマ」と呼ばれるフラメンコの手拍子に挑戦!
最後に、音楽に合わせ全員でフラメンコに挑戦し、男性陣から女性陣へ更なるサプライズとして、それぞれの奥さま役に一輪の薔薇が贈られ、驚きと嬉しそうな表情を浮かべる女性陣でした。記念すべき公開初日に、驚きと喜びの華を添えた。
最後に山田監督が「映画を観終わって帰る時、楽しかったなと思いつつ、自分の家族や日本人の暮らしが幸せな方向に向いているのかなと考えたり家族と話し合ってもらえるような映画であってほしいと思います。そして、もっと大勢の方に観ていただきたいと思います。」と締めくくり、大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。