日時:2月17日(土)
場所:シアタス調布 (東京都調布市小島町2-61-1 トリエ京王調布C館)
登壇者:深川麻衣、山下健二郎(三代目J Soul Brothers)、今泉力哉監督
昨年、第30回東京国際映画祭に特別招待作品として出品され、乃木坂46を卒業した深川麻衣が映画初出演にして初主演を務め、三代目 J Soul Brothersのパフォーマーとして活動する山下健二郎と共演する映画としても注目を浴びている、『パンとバスと2度目のハツコイ』が2月17日(土)よりイオンシネマにて全国中だ。
本作は「私をずっと好きでいてもらえる自信もないし、ずっと好きでいられる自信もない」と独自の結婚観を持つ市井ふみ(深川麻衣)が、中学時代の“初恋”の相手・湯浅たもつ(山下健二郎)とある日まさかの再会、妹や同級生など周囲を巻き込みながらも“恋愛こじらせ女子“の恋愛模様を描く“モヤキュン”ラブストーリー。恋愛映画の旗手として注目を集める監督・今泉力哉が個性的でありながら共感を生むキャラクター描写と独特の空気感で描く完全オリジナル作品で、切なくも笑える新しい恋愛群像劇が誕生した。
この度、2月17日(土)にシアタス調布にて初日舞台挨拶を行い、主演の深川麻衣、山下健二郎、今泉力哉監督が登壇した。一人ずつ挨拶を終えると、今日本中で盛り上がっている平昌五輪の話題に。山下は「羽生君やばくないですか?」と切り出すと今泉監督は「このあと滑りますよね?みなさん早く帰って見たいと思っているんじゃないですか?」と笑いながら話し、深川は「日本を代表して頑張っている姿を見ると、私も仕事頑張らなくちゃと思います。」と全員が興奮気味に答えた。また、深川は初日を迎えたことについて、「撮影が終わった当初は公開まで結構時間があるなと思っていましたが、あっという間に公開してしまいました。こうして初日の挨拶に立って、いよいよなんだと実感しています。」と感慨深げに語り、「自分にとっては一生に一回の初出演、初主演の作品となって、本当にいい思い出となりました。今まで、自分の人生のターニングポイントというものが何回もありましたが、この作品も何年後かに振り返った時に自分のターニングポイントとして残り続けると思います。」と、現在の心境をコメントした。山下は「この作品を通して、色々な結婚観や恋愛観があるんだなと思いました。僕にとっては演じたことのない役を演じさせてもらい、自信に繋がりました」と本作への想いを語った。また今泉監督は「撮影前に、深川さんと1時間ほど話して、そこからキャラクターや設定を作っていった。」と撮影裏話を吐露。「キラキラした恋愛映画ではなく、現実に寄った、もっとリアルな日常に寄り添った恋愛映画を撮りたかった。何かを諦めたり、何かをやめたりしてしまっても、そういった色々な形の生き方がある。そういう生き方を肯定したいと思ってこの映画を作り上げました。」と本作の制作を振り返った。
またイベント後半に、本作に携わったスタッフ一同を代表して、監督からの感謝の手紙がサプライズで読まれると、冷静な深川もこれには感激した様子を見せた。《パンバスチームにとって、深川さんは「頼れる大きな背中」です。『パンバス』の主演が深川麻衣さんでよかったです。》といった賛辞が贈られたこに対して深川は「ビックリしました!初めての映画の撮影で、私のせいで作品を壊してしまったらどうしようと不安だらけだった。」と述懐。さらに、「山下さんや今泉監督が優しく助けてくれて救われたことがたくさんありました。私こそ皆さんに感謝したいことがいっぱいです!」と思わず目から流れる涙を拭う一幕も。驚きの表情とともに、涙を滲ませながら感謝を伝えた深川は最後に「皆さんの感想が楽しみなようでちょっと怖いです(笑)。」と涙を拭い笑顔で答え、それを受けた山下は「新しい形の恋愛映画となっていて、観て下さった皆さんの意見がこの作品への答えだと思っています。」語り、会場が温かな雰囲気で包まれたまま、イベントの幕を閉じた。