日時:12月22日(金)
場所:生國魂神社拝殿および境内
登壇者:岡田将生、木村文乃
アニマルゲスト:アフリカオオコノハズク「ククル」、柴犬「すずか」
女性から圧倒的支持を受ける柚木麻子の傑作小説「伊藤くん A to E」が、岡田将生×木村文乃のW主演で映画化。2018年1月12日(金)より全国ロードショーとなる。映画公開を記念して、約2700年の歴史を誇る大阪最古の神社・生國魂神社に、W主演として初共演を果たした、岡田将生、木村文乃が登場!<大ヒット祈願>、映画のタイトル「(伊藤くん)A to (干支)E(戌)」に掛けて<干支の引継ぎ式>を行った。酉(ふくろう)と戌(柴犬)と一緒に登場しフォトセッション。今年の総括と来年の抱負を発表。それぞれにとって挑戦となった、モンスター級【痛男】伊藤と、毒女・莉桜の役作りや撮影中のエピソードなど、貴重なトークも赤裸々に披露した。
約2,700年の歴史があり、大阪最古の神社である生國魂神社(通称:いくたまさん)。鴫野神社や浄瑠璃神社など、境内の11の末社が全員女性の神様であることから、女性の守護神として知られ、とくに縁切りや縁結びに強いご利益があるとされるいくたまさんで、まずは映画の大ヒット祈願としてご祈禱いただいた。
神職の案内で拝殿へ上がった岡田将生と木村文乃。続いて玉串を御本殿に奉納。参拝後には境内へと場所を移し、干支の引継ぎ式へ。
今年の干支・酉にちなんだアフリカオオコノハズクの「ククル」くんと、来年の干支・戌にちなんで、和服で正装した柴犬の「すずか」ちゃんが登場。岡田は来年の抱負をトリにかけて「今年以上にお仕事で羽ばたけるようにがんばりたいと思います!(笑)」と宣言、木村は来年の干支のイヌにかけて「さらにワンアップできるようにがんばりたいと思います(笑)」と笑顔に。
フォトセッションでは、岡田はフクロウを左腕に止まらせ、木村は柴犬を抱っこしてのポーズだったが、お2人ともフクロウと柴犬との撮影は初めてだった様子。
大ヒット祈願と干支の引継ぎ式を終えて、「すごく神聖で、映画のヒットを祈願できたということで、いっそう気が引き締まりました」と気持ちを新たにした岡田。木村は「こういう機会をいただけて、干支にちなんでかわいい子たちと一緒に写真を撮ることができて、来年はすごく幸先が良さそうです」と語った。
今回のイベント会場である生國魂神社で、本作の登場人物ならどういうお願いをするかという質問には、岡田は「(ご自身が演じる)“伊藤くん”は、自意識過剰でどちらかというと人から嫌われるタイプなので、逆に「縁切りを願われる」ほうじゃないかなと思います」。木村は「(ご自身が演じる)“莉桜”なら、良縁ですかね。夢に向かってもがいている人なので、自分を支えてくれる人との縁に気づき、脚本家として活躍できるように…でしょうか」とのこと。
また、個人的にお願いしたこととしては「自分をより成長させるために、いろんな役柄に挑戦したいということ。この『伊藤くん A to E』という映画の役どころもひとつのチャレンジでした。そのための勉強は来年も引き続いてやっていこうと思っています」と岡田。木村は「今年はお芝居をずっとさせていただいたので、来年は国内や海外に行く時間を作って、あちこちでいろんなものを見て視野を広げたいと思い、お祈りしました」語った。
それぞれの役柄について、脚本を受け取ったときからの印象の変化については、岡田は「僕としては“伊藤くん”はサイテーな印象だったので、そこからゼロ以下になることはなく、少しずつ愛着が沸いてくるような感じでした。人からあまり共感されずに生きている人間だと思いますし、原作者の柚木(麻子」先生からも、彼を好きにならないでくださいというお話があったのですが、自分がやっている以上、なるべく理解していこうと思って演じていました。すごく自分にこだわりがあって、自分の世界を持っている…ということはある意味とても自立している人なので、少し憧れもありました」、木村は「この物語の中では“バスタブ”が、ある意味を持って象徴的に描かれているのですが、自分のなかにもその“バスタブ”があるな、と思いました。まだ映画をご覧になってないと何のこっちゃという話ではあるのですが(笑)、その“バスタブ”を私も“莉桜”と一緒に開けられたらいいな、と思っていました。その間に監督の廣木(隆一)さんから何度か手直しした台本が届いて、そういうところを大事に表現できればと思いました」と語った。※バスタブ:劇中では、自分で心の中にしまい込んでしまいたい痛い過去のような意味を持つ。
大阪の印象を聞かれて岡田が、「今年はプライベートでUSJに来園して、すごく楽しかったのでまた来たい」と答えると、木村に「何に乗ったの?」と聞かれ、「朝から行って全部乗った」という本気度MAXのお答え。木村は、「実は、大阪や京都が好きで、ふらっと来て遊んで帰ったり、好きな器屋さんがあったりして、勝手にご縁があると思ってます。大好きな街です」という嬉しい話が飛び出した。
最後に「ドロドロした恋愛モノとして、人の見てはいけないところ見るのがおもしろい、というシニカルな映画でもありますが、監督の廣木さんが描きたい「人には、表面上で見えているものだけじゃない部分があるんじゃないか」ということを、丁寧に演出された映画でもありますので、2回3回と観ていただいたり、観た感想をご家族やお友達と、あそこどう思った?などいろんなお話をしていただけたらうれしい」と木村。岡田は「恋愛ミステリーでもあり、“伊藤くん”が何を考えていて、どう行動するのか目が離せなくなる物語になってます。お友達やカップルで、2018年最初に観る映画をこの『伊藤くん A to E』にしていただくと、(人生)失敗しないと思います!」とアドバイスし、木村が「年の初めに(“伊藤くん”のように)こうなっちゃいけないと思って、1年を過ごしていただくと良いですね(笑)」と締めくくった。