“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの小説をベースに描かれる『オリエント急行殺人事件』が12月8日(金)に公開となる。クリスティーは、聖書とシェークスピアに次ぎ、ギネス世界記録によると史上最高の20億冊以上が出版されたベストセラー作家。同小説は、現在までに世界各国で多数映画化やドラマ化され日本だけでも400万部以上を売り上げている傑作ミステリーだ。監督と“世界一の名探偵”ポアロ役を兼任したケネス・ブラナーの緊急来日に伴い、TOHOシネマズ 六本木にてスペシャルイベントが開催された!
イベントが始まるとまずレッドカーペットには、“サー”の称号を持ち、5度に渡ってアカデミー賞にノミネートされている名匠ケネス・ブラナーが登場!集まったファンからは「I Love You!」という黄色い大歓声が上がった。
続いて、主人公エルキュール・ポアロ役の日本語吹替えを担当された草刈正雄、オスカー女優のジュディ・デンチ演じるドラゴミロフ公爵夫人の吹替え声優を務めた山村紅葉も登場。日米の名優たちが揃った会場は一気にヒートアップ!3名は丁寧にファンからのサインや写真撮影に応じた。
約2年ぶりの来日となったブラナーは開口一番、「アリガトウゴザイマス!」と日本語で挨拶。日本語吹替えを担当された草刈、山村の印象について「こんなに素晴らしい方々に参加して頂き、イギリスにいる俳優たちも喜んでいますよ!東京が大好きです!」と来日の喜びを表した。そんなブラナーのコメントを聞いた山村は、「監督と主演を務める天才なので気難しい方かと思いましたが、とてもフレンドリーでますます大好きになりました!」と称賛を贈った。
本作では、今なお多くのファンに愛され続ける『オリエント急行殺人事件』を今までのイメージを一新するスタイリッシュな雰囲気で描き、随所にこだわりを感じる作品だが「ディテールにこだわって作りました。お客さん全員を列車に乗せたいのです!心に訴えるドラマで、ラストはサプライズがある。そしてダークでありながらも温かなドラマに、本作を観て「泣いた!」という感想をたくさん頂きました」とこだわりを披露した。
草刈から「本作はどのくらいの期間で撮影しましたか?」と質問が飛び、「クリスマスの時期を挟んで、約4か月間の撮影でした。そのうちの一か月間は、キャストが全員集合したシーンを撮影しました。そのシーンはとても大変でしたが、楽しかった撮影でした」と豪華キャストが集結した本作ならではの制作秘話を明かした。
“日本のアガサ・クリスティー”と称される山村美紗を母に持つ山村紅葉は「ミステリーを映画化するとき、トリックを知っている観客も多いと思いますが苦労されたことはありますか?」と山村ならではの質問が飛ぶと、「キャストの素晴らしい演技に共感されたと思います。このキャラクターたちは悲しみを隠している演技しています。これは演技力がないと出来ないことですよね」と語った。
最後に草刈山村が、本作の見所を漢字一字で表現!草刈は「これまでのポアロのイメージを覆すアクションだった!」という感想を表して「動」という漢字を、山村は「登場人物の全員の「感情」が揺れ動く様、その表情が本当に名優揃い!」ということで「感」という漢字を直筆で披露した。お二人の漢字を合わせると「感動」という文字が完成!ブラナーも「素晴らしい組み合わせですね!」とお墨付きを頂き、特製ハンコで太鼓判を押した!
さらに3名は満席の劇場にも登場し舞台挨拶も行った。MCより次回作ナイル殺人事件の製作が決定したことについて質問されると「この映画の最後に、次回作をほのめかすシーンが出てきますよ。ヒントは「ピラミッド」が関係します!そして次回作では列車ではなく、ボートに乗りますよ!」とコメントし、ファンを喜ばせる一面も。
今年最高のエンターテインメント超大作として、この冬の映画界の話題を独占する華麗なスペシャルイベント&舞台挨拶は、大盛況の中幕を閉じた!
●ケネス・ブラナー コメント
<来日した感想、日本の印象や、草刈さん山村さんの印象について>
アリガトウゴザイマス!こんなに素晴らしい方々に参加して頂き、イギリスにいる俳優たちも喜んでいますよ!東京が大好きです!(草刈さんの吹替えを見たとき)私、こんなに日本語が上手いとは思いませんでした(笑)
<本作でこだわった所は?>
ディテールにこだわって作りました。お客さん全員を列車に乗せたいのです。心に訴えるドラマで、ラストはサプライズがある。そしてダークでありながらも温かなドラマに、本作を観て「泣いた!」という感想をたくさん頂きました。
<草刈さんからのご質問。本作はどのくらいの期間で撮影されたのですか?>
クリスマスの時期を挟んで、約4か月間の撮影でした。そのうちの一か月間は、キャストが全員集合したシーンを撮影しました。そのシーンはとても大変でしたが、楽しかった撮影でした。
<山村さんからのご質問。ミステリーを映画化するとき、トリックを知っている観客も多いと思います。苦労されたことはありますか?>
キャストの素晴らしい演技に共感されたと思います。このキャラクターたちは悲しみを隠している演技しています。人を失う悲しみを描く、これは演技力がないと出来ないことですよね。
<次回作ナイル殺人事件の製作が決定したことについて>
この映画の最後に、次回作をほのめかすシーンが出てきますよ。ヒントは「ピラミッド」が関係します!そして次回作では列車ではなく、ボートに乗りますよ!
●草刈正雄 コメント
<ケネス・ブラナー監督にお会いして>
ポアロの、ましてやケネス・ブラナーさんの吹替えを担当するなんて!アガサ・クリスティーのドラマは好きなので、大役を頂いて感謝しています。
<吹替えのご感想>
とにかく、ポアロは膨大なセリフ量で大変でした!ケネス・ブラナーさんは本当に早口で、日本語で合わせるに苦労しました(笑)でも、とても楽しんでやりました。
●山村紅葉 コメント
<ケネス・ブラナー監督にお会いして>
監督と主演を務める天才なので気難しい方かと思いましたが、とてもフレンドリーでますます大好きになりました!
<日本語吹替えを担当したご感想>
実は、映画の吹替えを担当するのは、初めてでした!私の母は“日本のアガサ・クリスティー”と呼ばれたこともありましたので、このご縁に嬉しく思います!どんどん作品に惹き込まれてしまいました。これから、どんどん吹替えをやってみたいです(笑)