2018年GW公開予定、寺島しのぶ主演の映画「Oh Lucy!(オー・ルーシー!)」が、第28回シンガポール国際映画祭の正式招待作品として、マリーナベイ・サンズ グランドシアターで11月30日(現地時間)に上演され、主演の寺島しのぶと共演の忽那汐里、平栁敦子監督が舞台挨拶を行った。
この日、会場に集まった1000人の観客を前に、寺島は、「シンガポールの温かい気候の中、清々しいスクリーニングを迎えることができました。『オー・ルーシー!』がいよいよ各世界で公開間近となり今からワクワクしています」と海外での上映に喜びの声を上げ挨拶をした。
平柳監督は「この映画を観終わった後、人生が持っている潜在的な可能性を感じて欲しい」とメッセージを送った。本作は、英会話教室のアメリカ人講師に恋をした節子(寺島しのぶ)が、東京とアメリカ・ロサンゼルスで大騒動を巻き起こすさまをユーモラスに描いた作品。主演の寺島は、「国際結婚をしているので、家庭でも文化の違いは日々感じている。例えば海外では、人と会うと必ずKiss Kiss Kissであいさつをするので、日本人とは距離の違いを感じる。この映画も、主人公がアメリカ人にハグされた事で運命が変わっていく。そこは分かるなと思います」と自身の経験に基づき共感できる部分を語った。会場では、1000人の観客が興奮した様子で作品を魅入っており、海外での評価も期待される。
本作は、南仏のファイエンスで毎年開催されているファイエンス映画祭にてザ・ゴールデン・グラスホッパー賞(大賞)を受賞。フランス最大の日本映画祭第12回KINOTAYO(キノタヨ)現代日本映画祭ではソレイユ・ドール観客賞(グランプリ)を受賞。インディペンデント・スピリット賞では新人作品賞と主演女優賞のWノミネートを果たし、日本人監督として初の快挙を達成。またエストニアのタリン・ブラックナイト映画祭において今年新設された“現代の日本人女性監督”部門での出品が決定しております。海外の映画祭で続々ノミネート・受賞を果たしている本作。日本をはじめ世界公開へ向けて期待が高まる中、シンガポール映画祭での寺島らキャストと監督が登場した。