2人のアカデミー賞俳優、ヘレン・ミレンとドナルド・サザーランドの共演で贈る『The Leisure Seeker(原題)』(ギャガ配給)が『ロング,ロングバケーション』の邦題で 2018 年 1 月 26 日(金)より TOHO シネマズ 日本橋他全国順次ロードショーとなることが決定した。人生のゴールを見据えた 70 代夫婦。愛車のキャンピングカーで目指すはずっと憧れていたヘミングウェイの家、アメリカ最南端のフロリダ州キーウェスト。ボストンからひたすら南へ、ルート1号線を軽快に旅していく中で、半世紀以上を共に過ごしてきた夫婦の人生への慈愛や、自由を謳歌する姿を、力強く、時にユーモラスにスクリーンに描き出し、ベネチア国際映画祭に続き、トロント国際映画祭でも熱い称賛を浴びた話題作が、いよいよ日本でも公開となる。
妻エラに扮するのは、アカデミー賞に4度ノミネートされ、『クィーン』で主演女優賞を獲得したヘレン・ミレン。女王からヒッチコックの妻、元 CIA のエージェントまで幅広い役柄を演じ分けるミレンが、末期がんを患いながらもアルツハイマーの夫を愛し抜き、最後まで人生の舵を自分で取ろうと勇敢に立ち向かうエラを熱演。
夫のジョンに扮するのは、映画界への長年の功績を称えられ、本年度のアカデミー賞名誉賞に輝いたドナルド・サザーランド。ドナルドは 1963 年に『生きた屍の城』で映画デビューを果たし、以後『M★A★S★H マッシュ』(70)、『バックドラフト』(91)、『鑑定士と顔のない依頼人』(13)などで幅広い役柄を演じ、名脇役として活躍。彼が主演した映画は 54 年あまりの俳優人生で 140 本以上にのぼる。
11 月 11 日(現地時間)にロサンゼルスで開催されたアカデミー賞名誉賞授賞式に出席した際には、「私や、私の家族にとって非常に重要なことです。私が演じた役柄たちに感謝します。そして 40 年以上サポートしてくれている妻にも同様の賞を贈りたい。」と喜びと共に、長年連れ添った妻(女優:フランシーヌ・ラセット)へのこれまでの感謝を述べ、愛妻家の一面も覗かせた。
本作では、アルツハイマーが進行していく中でもチャーミングさを失わない元文学教師のジョンを演じ、夫婦が共に歩んできた人生を振り返る旅路へと誘っていく――。
アメリカの人気作家マイケル・ザドゥリアンの同名小説を、『人間の値打ち』と『歓びのトスカーナ』でイタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を総ナメにしたイタリアの名匠パオロ・ヴィルズィが映画化。長年アメリカでの監督デビューを望まれていたヴィルズィが、イタリア映画界の第一線で活躍するスタッフを集結させ、満を持しての海外初監督作品を完成させた。
「自由とは、失うものが何もないってこと――」という前向きなメッセージに溢れた、観る者の人生観をも覆す、命輝く感動のロードムービーとなっている。また、公開決定とあわせて本作のビジュアルも完成!まるで本当に長年連れ添ってきた夫婦のような愛溢れる二人の姿と、“バケーション”というタイトルにふさわしく、夫婦水入らずで<人生という旅>を謳歌する楽しげな雰囲気が感じられる。