『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』など、手掛ける小説が次々と名作映画として実写化される“世界屈指のストーリーテラー”スティーヴン・キング。そんな彼が1970 年代から継続的に執筆し、完成まで実に30 年もの月日を費やした作家人生の集大成ともいえるのが、本作の原作となった「ダークタワー」シリーズである。彼が50年に及ぶキャリアで世に送り出してきた数々の作品と本シリーズの世界観がクロスオーバーしていることから“全著作の中心の存在”とも言われており、スティーヴン・キング作品を愛する世界中のファンから圧倒的な支持を誇っている。幾つもの世界の命運が関わる“善vs悪の永遠の闘い”が描かれ、その物語の壮大さゆえにスティーヴン・キング本人さえも「映像化は不可能」だと語っていた本作だったが、自身がプロデューサーを務める事でファンたちの期待に応え待望の映画化が実現した。
現実世界と、時空を超越する荒廃した異界“中間世界”、2つの世界のバランスを保つ巨大な塔≪ダークタワー≫。世界の支柱と言われるこのタワーを巡り、タワーの守護者“ガンスリンガー”ローランドと、魔術を操りタワーの破壊を目論む“黒衣の男”ウォルターが、時間も空間も超越し、2つの世界を股にかけ壮絶な戦いを繰り広げる。ガンスリンガーは何故タワーを守り、黒衣の男は何故タワーを破壊しようとするのか?そして、現実世界の少年ジェイクは何故この戦いに巻き込まれてしまったのか?そこには世界の運命を左右する衝撃の秘密が隠されていた。
現実世界と中間世界を舞台に、圧倒的な映像スケールで描かれる1対1の戦い。その激闘のなかでも注目すべきは、ハリウッドが誇る実力派俳優イドリス・エルバが演じるガンスリンガーの超絶ガンアクションだ。目にもとまらぬ速さで銃弾を扱い、宙に舞う弾をそのまま拳銃に込めるなど誰も見たことがないリロード(銃に銃弾を装てんする作業)は、アクションファンのみならずとも一見の価値ありだ。さらに、魔術を操りそれを迎え撃つ黒衣の男を演じるのは、『ダラス・バイヤーズクラブ』『インターステラー』などで知られるマシュー・マコノヒー。狂気的な役作りで魅せるオスカー俳優がこれまで見せなかった“最凶の悪役”姿を披露する。
【STORY】
ニューヨークに住む少年ジェイク(トム・テイラー)は、毎夜“巨大なタワー”“拳銃使いの戦士”“魔術を操る黒衣の男”が現れる同じ夢にうなされていた。ある日、ジェイクは現実世界と夢で見た≪中間世界≫と呼ばれる異界が時空を超えて繋がっている場所を発見し、すべては実在したのだと知る。そして中間世界に導かれたジェイクは、そこでガンスリンガーのローランド(イドリス・エルバ)に出会うこととなる。彼は2つの世界のバランスを保つ塔≪ダークタワー≫の最後の守護者であり、ダークタワーの破壊を目論む黒衣の男・ウォルター(マシュー・マコノヒー)を倒すため旅を続けていた。一方、ジェイクがタワーに関わる重要な存在だと気付いた黒衣の男が二人の前に立ちはだかり、タワーを巡る壮絶な戦いを繰り広げる。