“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの小説をベースに描かれる『オリエント急行殺人事件』が12月8日(金)に公開となる。クリスティーは、ギネス世界記録によると史上最高の20億冊以上が出版されたベストセラー作家で、同小説は、現在までに世界各国で多数映画化やドラマ化されている。この度、監督と“世界一の名探偵”ポアロ役を兼任したケネス・ブラナーの来日が緊急決定した。
ブラナーは、全世界で大ヒットした『シンデレラ』でも、誰もが知る物語に新たな解釈を加えて現代に甦らせ、監督としての手腕が絶賛されたことも記憶に新しい。しかし、『ヘンリー5世』(1990年)でも主演と監督を兼任し、アカデミー賞監督賞と主演男優賞にWノミネートされ、以降も評価が高く、5度に渡ってアカデミー賞にノミネートされている。そんなブラナーが、自信作を引っさげて来日し、12月5日(火)に都内で実施する作品の世界観をイメージした大規模なプレミアイベントへ参加することが緊急決定した。イベントには、ポアロの日本語吹替版声優を務めた草刈正雄さんとオスカー女優のジュディ・デンチ演じるドラゴミロフ公爵夫人の吹替え声優を務めた山村紅葉さんの登壇も決定し、日米の名優たちの対面が実現する。草刈さんは、「すごい才能を持った方だから、いろいろと聞いてみたいと思います。監督もやってらっしゃるし、俳優としても素晴らしい才能を持っているし、そ楽しみです」とブラナーとの対面に期待を高まらせる。
クリスティーを曾祖母にもつアガサ・クリスティー社(ACL)会長兼CEOのジェームズ・プリチャードは、「ポアロは複雑なキャラクターですが、ケネスは、原作の壮大さをしっかり理解していて、彼のビジョンに鳥肌が立ちました。映画のオープニングで、列車がこちらに向かって走ってくるという話があった時、私たちに向かって自分自身で列車まで演じたんです。彼の姿に一瞬で魅了されました」とブラナーの解釈に太鼓判を押す。ブラナーの作品へのこだわりは、並大抵のものではなく、ポアロが登場する小説全て(長編33作と短編50作)を読破、口髭の開発に9ヶ月もの時間を費やし、ベルギー訛りを習得するためにポアロと同世代のベルギー人が話す27種類ものベルギー訛りの英語の録音を聞き、週3回コーチ受けた。監督としてもロンドンにラボをオープンさせてまで65mmフィルムでの撮影にこだわった。
一足早く開催されたワールドプレミアで「日本のみなさんが殺人ミステリー、特にアガサ・クリスティーが大好きで、中でもエルキュール・ポワロ、オリエント急行殺人事件がお気に入りなのだと知っていますよ。一同、この新作を大変誇りに思っています。日本のファンに楽しんでもらえますように!」とクリスティーファンが多い日本での公開を特に気にかけていたブラナー。来日が実現し、日本の地で何を語るのか?注目が集まる!