“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーの小説をベースに描かれる『オリエント急行殺人事件』が12月8日(金)に公開となる。クリスティーは、ギネス世界記録によると史上最高の20億冊以上が出版されたベストセラー作家で、同小説は、現在までに世界各国で多数映画化やドラマ化されている。この度、名優たちの共演により、ミステリーの名作が全く新しいエンターテイメントに生まれ変わった予告編及び、ポスタービジュアルが到着した。
到着した映像の冒頭では、トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、尊大な富豪ラチェットと“正しき者の守護者”と世間から呼ばれているという世界一の名探偵エルキュール・ポアロのやりとりが映し出される。ポアロが眼光鋭く射すくめたラチェットはやがて刺殺されてしまう。「乗客全員が容疑者だ」と断言するポアロは、共通点といえば目的地のみで、境遇はさまざまな教授、執事、伯爵、伯爵夫人、秘書、家庭教師、宣教師、未亡人、セールスマン、メイド、医者、公爵夫人、車掌の13名の捜査を開始する。列車の外へ逃げる影や、ポアロに詰め寄る者、拳銃を構える者、暴力を振るう者、泣き叫ぶ者…物語が激しく展開していく様子も見て取れる。殺人事件を描いてはいるものの画面が煌びやかなのは、65mmフィルムで撮影されただけでなく、“この列車には、名優たちが必要だった”とのコピーが示すように【全員名優】という豪華さからだ。
クリスティーを曾祖母にもつアガサ・クリスティー社(ACL)会長兼CEOのジェームズ・プリチャードは「曾祖母は列車が大好きでしたし、実際に彼女はオリエント急行に乗車していろいろな旅に出てたくさんの経験をして、それら全てが彼女の描くストーリーにつながりました。「オリエント急行殺人事件」は、彼女にとって間違いなく“特別な作品”です」と明かしており、これだけの豪華キャストが終結したことも理由とも言えるだろう。さらに「ケネスが演じるポアロは、今までのポアロよりもスタイリッシュで、よりアクティブになっている。そして、これまでのポアロとは違ったアプローチで列車の外でのシーンもある」とポアロ演じるケネス・ブラナーに太鼓判を押し、原作を知っている人に対してもサプライズがあることをほのめかす。
そんなポアロを演じたブラナーは、全世界で大ヒットした『シンデレラ』でも、誰もが知る物語に新たな解釈を加えて現代に甦らせ、本作でも、監督も兼任しており「アガサ・クリスティーの作品を描くには、素晴らしい娯楽作というだけでなく、喪失感や、悲しみという心の奥深くに触れることになる。本作でも登場人物は、多くの感情的な秘密を抱えている」と分析する。続けて、感情的な秘密を表現するキャストについて「深い感情を見事に体現できる名優たちとキャラクターを組み合わせることに興奮したし、彼ら全員を描くプロセスにもワクワクした。そして、皆で、積み重ねたストーリーの層をはがし、人間性の層もはがしていったんだ」と名優たちとの共演を振り返る。
到着した映像やビジュアルで確認できるキャストだけでなく、巨匠リドリー・スコットや、『シャーロック・ホームズ』の脚本も担当したサイモン・キンバーグらが、ブラナーとともにプロデューサーを務めていることも “豪華すぎる”ことを認めざるを得ない。この冬“世界一の名探偵”ポアロが豪華すぎる列車で、華麗な謎解きの旅にご招待する!
映画『オリエント急行殺人事件』予告C
https://youtu.be/qOMplV96qio