『夏の終り』(13)以来、4年ぶりの満島ひかり単独主演となる映画『海辺の生と死』が、いよいよ7月29日(土)テアトル新宿ほかにて全国公開となる。傑作「死の棘」を世に放った小説家・島尾敏雄と、その妻、島尾ミホ。後年、互いに小説家であるふたりがそれぞれ執筆した戦時下での鮮烈な出会いと恋の物語を原作に、奄美大島、加計呂麻島でのロケーションを敢行し、完全映画化を果たした『海辺の生と死』。
『夏の終り』(13)以来、4年ぶりの単独主演として、島尾ミホをモデルとする主人公トエを演じたのは、先日、第54回ギャラクシー賞でテレビ 部門「個人賞」を受賞するなど、TV、映画、舞台とますます活躍の場を広げる満島ひかり。本作では、後年苛烈で劇的な人生を送ったことで知られ、無垢で激しい愛ゆえに狂気に至った女性として聖女のように評されるようになってゆく島尾ミホの娘時代を、自身も奄美群島にルーツを持つ満島ひかりが、その圧倒的な存在感と演技力で演じ切り、早くも話題となっている。
公式youtubeにて、満島ひかり演じるヒロイン・トエと、永山絢斗演じる特攻艇隊の隊長・朔中尉が初めて出会う場面を含む本編冒頭映像が公開となった。
鳥や虫の声が鳴り響く森の中を、いつものように子供たちと遊びながら歩いているトエ。「神鳥よ、神鳥よ/女ならば 布を織ってみせろ/男ならば 水にもぐってみせろ」と島唄を元気に歌うトエたちの目の前に現れた、軍服姿の男性。「明日から、この通り道を通ってはいけない。いいね」という。驚くトエ。この男性こそ、のちに互いに好意をいただくことになる朔中尉だった……。 自然豊かな島の日常にも忍び寄る戦争の影、そんな状況下で出会い、切なく燃え上がるヒロイン・トエと朔中尉の恋の物語へとつながる重要な冒頭映像をぜひお見逃しなく。
映画『海辺の生と死』冒頭映像
https://youtu.be/F59e8FYTSqU