日時:6月17日(土)16:10
場所:TOHOシネマズ 新宿
登壇者:山田孝之、芦田愛菜、松江哲明監督、山下敦弘監督
様々な顔と数々の名演で人々を魅了し続ける、俳優「山田孝之」。俳優として変化し続け、私たちを煙に巻き続ける「山田孝之」の思考にダイブする、脳内スペクタクル3D映画、『映画 山田孝之3D』が遂に公開を迎えた。本作の公開を記念し、TOHOシネマズ 新宿にて公開記念舞台挨拶を実施! 舞台挨拶には、本作の主演かつ主題でもある山田孝之に加え、『山田孝之の東京都北区赤羽』『山田孝之のカンヌ映画祭』と本作『映画 山田孝之3D』の3作品を共に過ごした松江哲明監督&山下敦弘監督、さらには本作の発案者であり友情出演も果たした芦田愛菜も駆けつけ、チーム山田が集結! 公開を迎えた気持ちを全告白した。
トークイベントでは、芦田愛菜がMCのスペシャルアシスタントとして、舞台挨拶のMCに初挑戦!各登壇者の紹介に始まり、質問やその答えに対する反応など、その見事なMC振りに「優しい気持ちになれました(山田孝之)」「暖かい気持ちになれました(山下監督)」と、芦田愛菜の初MCに癒された様子で語った。
また芦田愛菜から山田孝之に対して「本作のキャッチコピーが「山田孝之、全告白」とあるが、全てを告白してしまって後悔はないですか?」という質問が投げられると山田孝之は「後悔しかないです(笑)。実験で作った映画なのですが失敗でした(笑)」と衝撃の告白をするも、「今後も賞を狙って映画を作っていきたいです。まずは日本アカデミー賞ですね!18年役者やってて、一回も呼ばれてないんで!」と今後の野望を強く語った。
ゲストコメント
★本作が公開を迎えた今の気持ち
山田孝之:
本当になんとかして公開を止めようとしたのですが失敗しました(笑)。
チャップリンの『独裁者』以来、全国何館でスクリーンが破られるか心配です(笑)。
★2015年の『山田孝之の東京都北区赤羽』以来、山田孝之との日々を振り返った感想
松江哲明監督:
『山田孝之の東京都北区赤羽』で始まって『山田孝之のカンヌ映画祭』があり、こうして今ドキュメンタリー映画が公開しているのですが、中学校の教室の隅でこそこそしているようなグループがいつの間にか、全校集会で全校生徒の前で立たされているような感じがしています。山田くんとの日々はそんな学校の男子のこそこそした日々のような感じでした。
山下敦弘監督:
最初は『山田孝之の東京都北区赤羽』の山田くんを記録するところから始まって、『山田孝之のカンヌ映画祭』では実際にカンヌに行き、出品は叶わなかったけれども、今こうして映画がTOHOシネマズで公開していて、本当に色々な所の色々な景色を見せてもらったなと思います。
★映画の見どころについて
山下敦弘監督:
見所は全部ですが、映画の見方としては、ちゃんと観ないでください(笑)。
シンプルな映画ですが情報量が多いので、じっくり見ると頭が疲れると思います。考えることは後回しにして、この映画を感じてください。
★3D映画にした理由について
松江哲明監督:
『山田孝之のカンヌ映画祭』で山田くんと山下くんが別れてしまったことや、山田くんが鹿児島へ帰ってお父さんと向き合ったことなども含めて、これまで山田くんと過ごした3年間を映画にしたいと思ったのですが、山田くんの書いた「実録山田」という本が面白かったので、あの本を読んだ時のような感覚を映像にするなら3Dが合っていると思って3D映画にしました。
★『山田孝之のカンヌ映画祭』と『映画 山田孝之3D』に出演した感想
芦田愛菜:
山田さんとご一緒させて頂いて、自分のことを知ろうとしている山田さんが格好良いと思いました。
★本作のキャッチコピーが「山田孝之、全告白」ですが全て告白して公開は?
山田孝之:
「後悔しかないです、なんとかして公開を止めたかったのですが、ダメでした。この映画も、試しに実験でやってみたのですが、実験は失敗してしまいました。」と語ると場内は爆笑。
★今後も賞を目指して映画を作っていきたいですか?
山田孝之:
今も賞のことしか考えていないです。「良い芝居」「良い俳優」「良い役者」なんて考えていないです。
何としてでも賞を獲りたいと思っていますし、まずは日本アカデミー賞から狙いたいと思います。
★本作で観客の皆さんに伝えたかったことは何ですか?
松江哲明監督:
山田くんが山田くん自身の人生を喋っているのですが、非常に膨大な映像から編集しながら僕と山下くんの自分の体験と重なるような、気になるところを取り上げました。観客の皆さんも、この作品を観ていて、自分と山田孝之がつながる瞬間があると思います。そういうところが伝えたかったです。
★山下監督だから知っている山田孝之の魅力は?
山下敦弘監督:
魅力と言うか力があると思います。山田くんに説得されると、それが正しいと思ってしまう、そんな”山田力”を感じていました。
★今回初めて舞台挨拶の司会をしてみた感想は?
芦田愛菜:
司会はいつもと逆の立場なので不思議な気分でした。カミカミですみません(笑)。
★観客の皆さんへのメッセージ
山下敦弘監督:
今までこのチームでやってきて、最後にこういう形(映画)になるとは思っていませんでした。
とうとうTOHOシネマズで公開してしまいましたが、山田孝之を三年間見続けた結晶ですので、その三年間を是非とも体感してください。
松江哲明監督:
『山田孝之のカンヌ映画祭』のなかで描かれていた通り、この映画は作ろうと思っていた映画ではなく、流れのなかでできた映画です。男子たちが教室の隅でワチャワチャやっていたことが、芦田さんに叱られながら、周りの大人たちを巻き込みながら、伝染していき出来上がったものがこうして広がっていきました、それはとても贅沢で面白いことだなと思います。
山田孝之:
映画といっても、僕は山下さんから質問されて、それに対して自分の思うことなどを答えて喋っているだけなのですが(笑)。最後まで見てもらえれば、山田孝之はこんな人ですとわかってもらえると思います。
芦田愛菜:
どうしても山田さんと山下監督で映画を作って頂きたかったので、私が間に入らせて頂きました(笑)
この映画は山田孝之という人をもっと知りたい!好きになる!と思っていただける作品です。是非お楽しみください!