かねてより「私のお気に入りの作品」だと公言するスティーブン・スピルバーグが2008年に実写映画化権を獲得、以来、ドリームワークスで製作、パラマウント・ピクチャーズでの配給が決まり、そのハリウッドでの実写映画化決定のニュースは世界中を駆け巡り、その動向は世界中から注目を集めていた、SF作品の金字塔『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』サイバーテロリストの手がかりを求めて芸者ロボットの記憶に潜り込んだ少佐(スカーレット・ヨハンソン)が絶対絶命の危機に陥る緊迫の本編映像が到着した。
少佐がサイバーテロリストの手がかりを求め、犯人にハッキングされた芸者ロボットの記憶に入り込もうとするところから始まる本映像。相棒のバトー(ピルー・アスベック)が見守る中、芸者ロボットの深い記憶の海に潜っていく少佐だが、そこで目撃したのは、芸者ロボットが何者かに襲われていた現場。さらに記憶の奥へ進むと、犯人らしき人物と遭遇!突如、少佐は記憶の外に吹き飛ばされ、無数の人影に引きずり込まれてしまう。
その異常事態に呼応するように、現実世界の少佐の体に異常発生!バトーは「どうなっている?接続を切れ」とハンカ・ロボティクス社の博士に指示するも強制的な切断は危険を伴うとして、「できない」と拒否される。その間にみるみる人影に飲み込まれていく少佐。事態の深刻さを感じ取ったバトーは再び「切断するんだ!」と声を荒げると、博士の合図で接続ケーブルを切断!間一髪のところで少佐は生還を果たす。犯人の目的とは一体なんなのか?ハリウッドが描く「攻殻機動隊」の壮大なスケール感が伝わると共に、深まる謎に目が離せない仕上がりとなっている。
26年前に既に士郎正宗の漫画により描かれていた「攻殻機動隊」の世界。サイバーテロの脅威が高まっているだけでなく、インターネットを通してどこでもつながりをもてるようになった現代において、本作は非常にタイムリーな作品であり、人とのつながり方も含め、今でこそ描かれる物語だといえる。スカーレット・ヨハンソンは「私もタイムリーな作品だと思うわ。特にアニメ版を見ると、20年以上も前の作品なのに、すごく前衛的よね。何よりも、デジタル時代の副産物である、孤独感を予見していたわ。サイバーテロも脅威だけど、それよりも、「つながり過ぎ」の時代にある、つながり合うことへの切望ね。今私たちは、どの時代よりも簡単につながることができるのに、空虚感や満たされない思いを抱いているから。」と語っている。
製作の初期段階より押井監督から「僕たちの作品にとらわれすぎずに、君がやりたいことをやりなさい。君の作品を作りなさい」とのアドバイスもあり、原作に敬意を払いつつ、オリジナル要素を組み込んでいったという、押井版「攻殻機動隊」の大ファンだと公言するルパート・サンダース監督。ハリウッドが描く、今こそ描かれるべき新たな「攻殻機動隊」の世界を是非、劇場で堪能しよう。
『ゴースト・イン・ザ・シェル』“記憶にダイブ”本編映像
https://youtu.be/AQrC0c82rQw