日時:3月9日(木)
場所:新宿ピカデリー スクリーン3
登壇者:満島ひかり、石川 慶監督
日本から唯一の長編実写作品として第73回ベネチア国際映画祭<オリゾンティ・コンペティション>部門で正式上映された話題作『愚行録』(配給:ワーナー・ブラザース/オフィス北野、2月18日より全国にて公開中)が上映開始から10日間で興行収入1億円を突破!全国の上映劇場は78館となっている。初日から映画ファンを中心に動員をしており、満席も続出。「文句なしの傑作」、「満島さんの演技に圧倒された…」「上映後、しばらくの間立ち上がれなかった。」「脚本が素晴らしくて震えている。」「配役が絶妙で素晴らしい」「鳥肌モノだった。」などSNSを中心に口コミが拡がっている。
作品の大ヒットを記念して妻夫木聡演じる週刊誌記者・田中の妹で秘密を抱える光子を演じた満島ひかりと本作で華々しく日本映画長編デビューを飾った石川慶監督が登壇し、トークショーと観客とのティーチ・インイベントが開催された。
独白のシーンで、セリフが音楽を聴いているような感じがした。何か意識したのでしょうか?
満島:演技している時は、神任せな部分があって。あのシーンは、お芝居をしていてもわからなかったんです。とにかく胸が苦しくて。
そしたら共演していた平田さんに「満島、胸が苦しいだろ。俺もこういう役やったとき胸が苦しかったんだよ」と言っていただけて
頼もしかったです。
監督:撮影する前は色々話していたんですが、あの場に入ってしまうとそれどころではなかったですね。あのテイクは本当にすごかったです。
これで映画成立してるなと確信に近いシーンでした。
手で何かを触っているシーンが印象的でした。手で愛情を表現しているのかなと思いました。
石川:手に関しては、、とても手が綺麗だったからかな。満島さんの手を見たときに、光子がいるって思いましたね。
それからは撮影のピオトルに「手を撮りたい」とばかり話していた気がします。
満島:手「耳を触ってもいいかな〜いや、どっちかな…」「どっちだよ!」というシーンがありました。
満島さんは、妻夫木さんの共演はたくさんありますが、いかがでしたか?
満島:妻夫木さんは何度も共演していて、現場でも本気で喧嘩ができちゃう数少ない人で。でも今回の現場ではあまり話さなかったんです。
口にしたら大事なものがなくなってしまうんじゃないかと思って。普段はたくさん話しますけどね。何度も共演してるのもありますけど、
妻夫木さんとはとてもやりやすかったです。そういえば先日、日本アカデミー賞の助演男優賞を受賞されていましたけど、
妻夫木さんに昔言われたことがあるんです。「自分が賞をもらった時は、相手役が良かったんだと思え」と言われたことがありますね。
最後の挨拶
満島:映画だけでなく、トークも聞いていただいて、本当にありがとうございました。途中で席を立つ方がいなくて良かったです!
石川:今日は本当にありがとうございました。3週間経ってもまだ劇場に来ていただいているというのが嬉しいです。
周りの人に『愚行録』よかったよ~と言っていただけると嬉しいです。