日時:3月8日(水)
場所:東京国際フォーラム ホールA
登壇者:内村光良、大地真央、大橋卓弥、斎藤司、宮野真守、木村昴、重本ことり、佐倉綾音、河口恭吾、マイク・ノブロック
真っ赤なレッドカーペットが敷かれた会場で、大勢の観客がいまかいまかと待ちわびていると、内村光良をはじめとした豪華キャスト陣が登場!世界中で唯一全編吹替版の制作が許された日本語吹替版キャストとして堂々とレッドカーペットを歩き、ファンサービスにも心よく応じて観客を喜ばせた。
続く先には、まるで映画に登場するムーン劇場の正面玄関が見事に再現されたステージが出現!主人公のバスター・ムーン(コアラ)役の内村光良のもと、大地真央、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、宮野真守、木村昴、重本ことり、佐倉綾音、河口恭吾、本作の日本版楽曲のプロデュースを務めた蔦谷好位置、本作の音楽責任者であるユニバーサル・ピクチャーズ フィルム・ミュージック&パブリッシング部門社長のマイク・ノブロックらといった各界のプロフェッショナルたちが一堂に会した。
愛する劇場を立て直そうと奮闘する主人公コアラのバスター役を演じた内村光良は、クオリティ高く再現されたバスターの劇場の出来栄えについて問われると、「ハリウッド映画ってのは資本がいっぱいあってすごいですね!フワフワした感じで歩いてきましたけど、今日はこの感じを楽しみたいと思います!」とコメントし、感無量といった様子。内村演じるバスターは、劇中の落ち込むような場面でも、どん底まで落ちたら、上がるだけ!と動物たちのの背中が押す姿が印象的なとっても前向きなキャラクター。そんなバスターにかけて、MCが「これまでの人生で最もどん底だったときはいつどんな時でしたか?どうやってそこから這い上がりましたか?」とキャスト・製作陣に問うと、本作の日本版楽曲をプロデュースした蔦谷好位置さんは「26歳の時にバンドを解散して、仕事がなくなり、貯金残高が2000円のときがありました。ずっとパンの耳ばかり食べながら2年くらい曲を作り続けていると、ある日コンペに誘ってもらってずっと門前払いだったのに、10年待っていた曲ですと言ってもらえたのがYUKIさんのJOYという曲でした。それが転機で今ではこんなレッドカーペットの立たせてもらって、人生何があるかわかんないですね」と感慨深くコメント。
オーディションに参加するキリンのダニエル役を演じた河口恭吾は「僕もヒット曲が出るまでは、当時お世話になっていた事務所の経営するお寿司屋さんでほかの新人と一緒に働いていましたね。真冬のなか僕はスーパーカブ(バイク)に乗って、ガチの出前をしていて寒くて辛かったです。10年ぐらいはトラウマでお寿司が食べれなかったです…」と苦い思い出を浮かべ、オーディションに参加するウサギ役を演じた佐倉綾音さんは「10代後半の時に、全く声が出なくなったことがありまして、声を武器に仕事をしなければいけない声優としてどん底だと感じましたね。資格を取ってつぶしが利くようにしていましたが(笑)、1年2年で声が戻りました!」とコメント、
同じくオーディションに参加するウサギ役を演じた重本ことりは「私は生放送で転んでしまったことですかね(笑)穴があったら入りたいくらいだったんですけど、しっかりその場で立ち上がりました!」と可愛らしいエピソードを披露。
カエルのリッキー役を演じた木村昴は「父親がドイツ人で、ドイツで育って、7歳の時に日本へ来たんですけど、母親に公立の学校に入れさせられて、日本語が全く分からずどん底だと感じましたね」と衝撃の過去を明かし、バスターの良き理解者で親友のヒツジのエディ役を演じた宮野真守は「子役時代ですね。エキストラで、よくわからない砂利道を走ったり、集合したのに仕事がなくてそのまま解散させられたり、子どもながらに辛かったですね…。でも18歳で声優のお仕事を頂いてから、世界が広がったので続けて良かったと思っています!」と前向きなコメント、
歌って踊れるハイテンションなムードメーカーブタのグンター役を演じたトレンディエンジェルの斎藤司は「お待たせしました!僕はこう見えて人見知りで友達がいなくて、高校を直行直帰していたのは唯一僕だけだと思います。自分から話しかけなくてもいいように芸能人になろうと思って、芸人で成功したので良かったと思っています。ありがとうございます!」と爽快なの表情を浮かべ、
歌手の夢を捨てきれないギャング一家の息子ゴリラのジョニー役を演じたスキマスイッチの大橋卓弥は「僕は18歳で愛知県から上京しましたが16年間なにも仕事がなかったので、僕の場合はインスタントラーメンを4分割して食べていました。そんな中、冬に原付で運転していると、道が凍結しててスリップしたのですが、バイクもギターも僕もあっちこっちに飛ばされてしまって、大の字になりながらどん底だと思いました」とコメント、
バスターの憧れの歌手ヒツジのナナ役を演じた大地真央は「どん底といいますか…、失敗談なんですけど、宝塚時代、初めて銀鏡を渡らせていただけるというのに歌詞が全部飛んでめちゃくちゃな作詞で歌ったりとか、袴のときは片方に両足を入れて出てしまったりとか、言い出すときりがないですね。そんな時はあえて気が滅入るような曲を聴いて落ち込むんです。そうするとバスターが言うように、もう上がっていくしかないやって思えるんですね。そうやって気持ちを切り替えて、いつもどん底から這い上がっています」とコツを明かし、
バスターを演じた内村は「お笑いスター誕生!!でチャンピオンになって喜んだ番組も打ちきりになりまして、営業の日々が始まったのですが、とある商店街のお店の前で南原(清隆)とひとつのビールケースに一緒に立った時はどん底だと思いましたね。そしたら、そんなこと聞いてない!と言われ、路地裏に連れていかれて、そこでまたビールケースの上に立って子供たちとじゃんけん大会をしたときはもう俺消えるな…と思いましたね…。」と今だから笑える面白エピソードを披露するなど、それぞれが思い思いに語った。