大川五月監督の長編デビュー作『リトル京太の冒険』が4月にシアター・イメージフォーラムにて公開されることが決定した。
あの日以来、どこに行くにも防災頭巾を手放さない群馬県桐生に住む 12 歳の少年・京太。単語帳を片手に町に戻ってきた大好きな外国人教師ティムや母・絹子と暮らすある日、海外からもう一人の訪問者がやってくるが、そこには重大な問題が。京太がとった行動は、あの日からそれぞれの心の奥にしまっていた記憶を呼び起こす…。
短編『京太の放課後』(12)から延べ 5 年の歳月をかけ群馬県桐生市・みどり市オールロケで誕生した本作は、NYで映画製作を学び、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭短編部門グランプリ、ブラジル・サンパウロ国際短編映画祭など国内外の映画祭で多数の受賞歴を持つ大川五月監督の長編デビュー作。女性監督ならではの視点で丁寧に描いた美しい自然と細微な感情表現が、トラウマを持つ子どもの成長を重すぎず軽快に不思議なぬくもりに溢れた作品に仕上げている。
主演の京太役に NHK 連続ドラマ小説「まれ」二木高志役や「トットてれび」などに出演する注目の土屋楓。母・絹子役は日本アカデミー賞助演女優賞など多数の受賞歴がある清水美沙が演じている。二人の軽快で生き生きとした真摯な演技が、本作を笑いながら涙が溢れる不思議な魅力のある作品に描いている。