『アリス・イン・ワンダーランド』、『チャーリーとチョコレート工場』など、常に世界中を魅了し、ハリウッドで最もイマジネーション豊かなヒットメーカーと呼ばれるティム・バートン監督の待望の新作『ミス・ぺレグリンと奇妙なこどもたち』が2月3日(金)より公開となった。日本に先駆けて公開された全米で、初登場1位を獲得し、バートン監督作品として、初登場1位を獲得した7作目の作品となった。バートン監督がありったけの想像力を膨らませて紡ぎ上げたのは、同じ一日を繰り返し、永遠に年をとらない子供たちが暮らす秘密の屋敷を舞台にしたファンタジー。
2月4日(土)、次世代の若き英国男子エイサ・バターフィールド演じるジェイクの日本語吹き替え声優を務めた人気実力派声優の宮野真守が登壇し、本作の公開記念舞台挨拶を実施した。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の魔法使いニュート・スキャマンダーに続いて、宮野が演じたのは、周囲になじめない孤独な少年。時を超えた謎の手がかりを見つけ、“ミス・ペレグリンの家”で、奇妙な子供たちと知り合い不思議な能力を知ったジェイクは、彼らが1940年の9月3日を永遠に繰り返していることを知る。そして、目に見えない危機が迫る一方で、ジェイクがこの世界に送り込まれた役割が明らかになった時、永遠に続く1日と奇妙なこどもたちに大きな変化が訪れる。
本作を鑑賞し、終映時には拍手喝采だった観客の前に宮野が登場し、「こんなに広い会場だったんですね。せっかくなので、たっぷりお話できればと思います」と挨拶すると会場は一気にヒートアップ!先日、バートン監督が来日し話題沸騰中の本作だが、「ティム・バートン監督の世界観はきっとみなさんたくさん触れてきて、この作品が好き!とかそれぞれに挙がると思います。僕も、テレビ放送の『チャーリーとチョコレート工場』のウォンカ役でも声優を務めさせていただき、不思議な世界観に心が引き込まれました。ありえないような世界観ですが、美しいので、あったらいいなと思い、そして見入ってしまいます。この作品もバートン監督の魅力が満載です。独特の怖さがありドキッとしますが、応援したくなるこどもたちがいて、彼らがどう成長していくのか愛おしく思います」と本作の魅力をたっぷり語った。
本作で宮野が声で演じたジェイクが出会う空気を操れたり、後頭部に口があったりと “キミョかわいい”(奇妙で可愛い)こどもたちについては「エマが可愛いなって。ふわふわと宙を浮いて、神秘的でこどもたちの美しさを象徴していて、ジェイクとエマのくっつくか、くっつかないかの恋心にもキュンキュンします。きっとこの子がタイプとか、みなさんそれぞれ好きなキャラクターがいると思います」と明かし、続けて「特殊能力たくさんもっていますよ!奇妙なんですよ、僕。(悪役の)バロンが姿を変えますが、僕も百面相です。披露したいけど、事務所に怒られちゃうんで(笑)」と会場を湧かせた。さらには「何でも牛乳と食べられるという特殊能力があります。お寿司も牛乳で食べられます。マスコミのみなさん、良い風に書いてくださいね(笑)」とこどもたちの個性に負けじと奇妙な特技を明かし、笑いの渦に包まれた。
そして、本作タイムループという設定にちなみ、宮野は「ピチピチしていた10代の頃に戻りたい気もしますが、ライブをやっていると、ラストでお客さんが「最初からー」って言ってくれるんですよ(笑)タイムループだったら、ずっとライブできるかな?」と語った。そんなループの中にいるこどもたちが伝えるのは“どんなに奇妙でもありのままの自分でいることを肯定”するメッセージ。最後に宮野は「美しく絶妙に奇妙な世界観はきっとみなさんに楽しんでもらえると思います。大切な温かいものが心に残ります。自分の個性を大切にしようと思えて、勇気を持っていれば、世界はなんて美しいんだろうと思えます。」と締めくくった。