『あん』『淵に立つ』のエレファントハウス配給映画『スプリング、ハズ、カム』が 2 月 18 日(土)より全国公開となります。娘を知る、父を知るための可笑しくせつない、世界発、ご町内ロードムービーが誕生した。本作の場面写真が公開された。
本作は、東京の大学に通うため、広島から上京して一人暮らしをすることになった璃子は、二月のある日、シングルファーザーの肇と二人で部屋探しに歩く。そこで出会う人々とのふれあいが二人の心にかけがえのない記憶を焼き付けていく。娘にとっては、ぶっきらぼうだが人情味あふれる父の愛を知り、亡き母が愛した一人の男性として父を見直す旅でもあり、父にとっては、少女から大人の女性へと成長する娘への「さようなら」を覚悟する旅であった…。
今回解禁された場面写真では、二時間ドラマの女王ともいえる山村紅葉が初の本人役で登場!山村紅葉が主演を務める二時間サスペンスドラマ“江戸っ子刑事シリーズ”の撮影現場のシーンやそれほど責任感がないよく喋る不動屋スタッフの酒巻(角田晃広)の案内でアパートやマンションの物件を周るため、シングルファーザー時田肇(柳家喬太郎)と不動産屋を後にするシーン。大学入学を数日後に控え、広島から上京して来た時田璃子(石井杏奈)と父の肇と一緒に東京で働く亡き母の妹・真希子(朴璐美)が新宿の街を歩いているシーンや不動産屋にて嬉しそうに契約書を持つおじさん(ラサール石井)とその愛人がスマートファンを片手に自撮りをしているシーンなど表情は様々だ。
男手ひとつで育てた娘と複雑な気持ちで東京の街を巡る父親の肇役を演じるのは、これが映画初主演となる柳家喬太郎、鮮やかな語り口で江戸の町人から現代のギャルまで自在に演じ分ける落語界の鬼才。娘の璃子には、E-girls のメンバーで、女優としても確かな演技力を見せる石井杏奈。喬太郎との広島弁の絶妙な掛け合いで好演している。東京でふれあう人々には、カリスマ的人気声優の朴璐美、実力派コントグループ「東京03」の角田晃広、「アルコ&ピース」の平子祐希、最近注目度急上昇中の石橋けい、ラサール石井、さらに、二時間ドラマの女王ともいえる山村紅葉が本人役として登場。
監督は、初長編「あかぼし」が自主製作にも関わらず第 25 回東京国際映画祭・日本映画ある視点部門に出品され、「映画芸術」では 13 年度邦画全作品中 25 位に選出された、注目の新鋭・吉野竜平。インディーズから火がつきメジャーデビューを果たした、東京カランコロンが歌う「ひなげし」の郷愁を誘うメロディが作品世界を彩っている。