日時:12月23日
場所:シネマート新宿 スクリーン1
登壇者:大野拓朗、渡辺武監督、「猫忍」主役猫・金時、「猫侍」主役猫・あなご
「猫忍」は、幼き頃に父と生き別れ、以来、父が猫に変化したと信じ込み、いつの日か再会できることを夢見ていた忍者・陽炎太(かげろうた/大野)が、父そっくりの猫と出逢い成長する姿を描く猫萌え忍者アクション時代劇。1月よりスタートするドラマ版の1話&2話の一足先に観賞した「猫侍」シリーズのファンの前に、大野拓朗が演じる陽炎太の劇中衣装の姿で登場すると、客席からは割れんばかりの大きな歓声が!大野は「世界最速上映ですよね!猫忍は世界を目指しているので!笑いの渦に包まれているという情報を聴いてすごく嬉しいです。」と目を輝かせ挨拶。さらに、劇場版『猫忍』の公開日が2017年5月20日(土)に決定したことが大野の口から発表された。
大野は初めての忍者役について「走り方は苦労しました。体制を低くしてかがんだまま、腕も動かさないように走るので」と、陽炎太さながらに走り姿勢を披露しながら解説。朝方に山の中を何度も走るシーンの撮影が続いた他、劇場版撮影時には、渡辺監督自らカメラを回したカットもあったことが明かされた。大野は「監督が本当に素敵な方で。現場が映画を普段撮っている職人気質なチームをまとめながらも、いつもスマイルで楽しみながら作業されてるので、和ませていただいてます」と笑顔を見せた。
渡辺監督と大野は、陽炎太というキャラクターについて「“コミュ障”という設定はあんまりうまくいかなかったよね」と顔を見合わせ苦笑いするも、渡辺監督は「キャラクターというのは演じ手から醸し出されるものなので、やっていく内に台本から変化していく過程が面白いので。大野さんに助けていただいてます」と太鼓判。大野が「陽炎太は少し抜けたところがありますよね、そこは意識しました」とコメントすると、渡辺監督から「そこは(大野さんの)本質じゃないの?」とすかさず突っ込まれ、「僕、普段すごいしっかりしてますよ!」と慌てて訂正し、観客の爆笑を買う一幕も。台本にない場面で金時が寝てしまいアドリブで演技をしたことなど、動物ならではのハプニングエピソードも笑顔で語られた。
そして、今作でスクリーンデビューした猫の金時が登場すると客席のいたるところから「かわいい~!」の声が!大野は慣れた様子で8.5キロの巨体を抱きかかえ、「こうやってずっと一緒にいると、金ちゃんの重みがすごく愛おしくて。ずっとべたべたしてます」と目を細め、相性の良さをアピール。時折「ニャア」と鳴いたり、大野の首につかまるように腕を伸ばす金時の姿に、観客も大野もすっかりメロメロ状態に。渡辺監督が「本番かかると寝るくせに…」とこぼすと、大野は「慣れない環境で緊張して縮こまってしまったり、カメラ目線をもらうのが大変だった」と撮影裏を語った。
さらに某朝ドラヒロインになぞらえて、前作「猫侍」シリーズの主役猫・あなごも登壇。大野に抱かれた金時と、渡辺監督に抱えられたあなごにより、肉球によるバトンタッチセレモニーが行われた。また、観客投票により選ばれた、クナイを構えた忍者ポーズを大野が披露するも、袋に入れて抱えた金時の動きに注目が集まり、「僕のポーズどうでもいいんじゃないの!?」とすねたふりをし場内を沸かせた。
最後に、渡辺監督は「1話から映画まで一貫したストーリーになっていますので、見逃さず観ていただきたい」とメッセージ。そして大野は「ゆるくて、ちょっと笑えるところもあって、金時の可愛さに癒されて。あったかいストーリーがこれから目白押しなので、気軽に見ていただいて日々の疲れを癒していただけるような作品になっていると思います。ぜひ感想を周りの皆さんに伝えてください」とコメント。さらに「日本から世界に発信されるような素晴らしい作品に!金時をハリウッド俳優にするべく、一丸となって金ちゃんをおんぶに抱っこしていきますので応援お願いします!」と力強く宣言した。また、金時による会場のお練り歩きも行われ、大盛況の中イベントは終了した。