第74回ゴールデン・グローブ賞5部門にノミネート(作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞)、第 88 回ナショナル・ボード・オブ・レビューでは主要賞4賞(作品賞、主演男優賞、オリジナル脚本賞、ブレイクスルー・パフォーマンス男優賞)を受賞するなど、アカデミー賞前哨戦の全米賞レースを総なめにしている「Manchester by the sea」の邦題が、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』に決定し、来年5月にシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館にて公開されることが決定した。
本作は、マット・デイモンがプロデューサーを、『ギャング・オブ・ニューヨーク』の脚本でアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたケネス・ロナーガンが監督・脚本を務めた珠玉の人間ドラマ。ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公が、兄の死をきっかけに故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーへと戻り、16 歳の甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく―。
主人公を演じるのはケイシー・アフレック。アカデミー賞ノミネート経験もある演技派アフレックは、本作でキャリアの中でも白眉と言える演技を見せ、本年度ゴッサム賞、ニューヨーク映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞、クリティクス・チョイス・アワードをはじめ現在 20 を超える主演男優賞を続々受賞。快進撃を続けている。
主人公の元妻をミシェル・ウィリアムズ(『マリリン7日間の恋』)、兄をカイル・チャンドラー(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)、甥を新星ルーカス・ヘッジス、そのガールフレンドをカーラ・ヘイワード(『ムーンライズ・キングダム』)が演じ、見事なアンサンブルをみせている。先日 15 日に発表された、第 23 回米・俳優組合(SAG)賞では、主演男優、助演男優、助演女優、キャスト賞の最多4部門にノミネートされ、アカデミー賞での各演技賞、作品賞でのノミネートが確実視されている。