『たかが世界の終わり』ジャパンプレミアイベント

『たかが世界の終わり』ジャパンプレミアイベント
提供:シネマクエスト

日時:12月13日(火)
場所:アンスティチュ・フランセ東京2F エスパス・イマージュ)
登壇者:ギャスパー・ウリエル
花束ゲスト:近藤千尋

フランス人俳優ギャスパー・ウリエルが5年ぶり7回目の来日を果たし、主演作『たかが世界の終わり』(2月11日公開)のジャパンプレミアの舞台挨拶に登壇。ファンの熱い拍手に包まれて登壇したギャスパーは本作の見どころやグザヴィエ・ドラン監督とのエピソードを語った。


そして、ギャスパーの来日を記念して人気モデルの近藤千尋が花束ゲストとして登壇。久々の来日となるギャスパーを華やかに迎えた。また、ジャングルポケット太田博久との第一子を妊娠中の近藤千尋に、現在11か月の男の子の父であるギャスパーからベビー服をプレゼントする場面も。終始なごやかな空気に包まれた舞台挨拶となった。イベント時ギャスパーはバーバリーのスーツ、そして自身がフレグランスのモデルを務めるシャネルの時計「ムッシュー ドゥ シャネル」を着用。また、ギャスパーからの近藤さんへのプレゼントはフランスの子供服「ボンポワン/Bonpoint」のもの。


暖かい拍手のなか登壇したギャスパー・ウリエルはまず「コンバンワ」と日本語で挨拶し、「今回来日できて嬉しいです。今日が日本での初のお披露目会ということで、文化の違う国でどんな反応が見られるのか、ドキドキしています。」とジャパンプレミアへの感想を語った。


本作では主人公を演じたものの、セリフが少なかったギャスパー。「私が演じた主人公は、他のキャストに比べてほとんど話さない役でした。“沈黙を通して最大限のことを伝える“ということが、俳優としてとてもチャレンジでした。ドラン監督から事前にこういった役柄ということを聞いていて、そしてシナリオが送られてきたときも、『心配しなくていいよ。沈黙というものが、どれほどの可能性を持っている表現方法なのか、二人で探っていこう。』という手紙が添えられていました。彼との共同作業は非常に興味深いものでした。」とドラン監督とのエピソードを明かた。


そんな監督については「ドラン監督というのは俳優に対して非常にリスペクトがある人で、映画へのアプローチの中で、常に俳優に特権的なポジションを与える人なのです。なので世界中の俳優にとって、彼と仕事をするということは非常に嬉しいことなんです。」と共に仕事をすることがきた喜びを語りつつ、「これまで一緒に仕事をしてきた監督とは全く違う仕事の仕方をする人でした。現場で新しいアイディアが湧いてくると、カメラが回り続ける中でカットもかけずにダメ出しをしたりしていました。その時に彼が思いついたことをその場ですぐやってくれ、ということがしょっちゅうありました。」と独特の撮影現場の様子を振り返った。


今回は7度目の来日となるギャスパー。「自分でもよく憶えていないくらい何度も来日をしています。今回は少しオフタイムをもらえたので、京都に行きます。京都は10年ちょっとぶり。日本に来るということ自体が特別なことなので、またこういう機会が続くことを願っています。」と日本滞在を楽しむ予定だそうだ。

そして、ゲストとして人気モデルの近藤千尋が登壇し、ギャスパーに花束をプレゼント。本作について「映像や音楽がとてもおしゃれで、日本映画では表現できないようなシーンがたくさんあって感動しました。」と語り、ドラン監督と近藤が同い年ということについて「若い監督さんだからこその表現だったり、登場人物のファッションが、私も憧れるというか、こんな風にサラっと着たいなと思いました。」とモデルならではのコメント。また、ギャスパーを間近で目の当たりにした近藤は「本当にお顔が小さくて!旦那さんはザ日本男児のスタイルなのですが、彼は身長は2倍で、顔の大きさは1/2だなと思いました。」とギャスパーのスタイルの良さに驚愕。


現在、ジャングルポケット太田との第一子妊娠中の近藤は「母と息子の二人きりのシーンのときに『私はあなたを理解できない、だけど愛してる』という言葉があって、血のつながりって凄いな、そういう存在が私もこの世に誕生するんだと思うとワクワクしました。」家族の物語である本作を通し、新しい命の誕生への期待を語った。


そんな近藤に現在11か月の男の子の父親であるギャスパーからベビー服がプレゼント!
子育ての先輩であるギャスパーは、新しい命に期待を膨らます近藤に「まだあなたは子どもを育てるといういことの1/10もわかっていないよ。これから発見の日々です。」と指摘しつつ、「今、寝れるうちにたっぷり睡眠をとってください。」とアドバイス。予想外の指南に圧倒されつつも近藤は「覚悟します!」と意気込みを語った。

最後にギャスパーが本作の魅力を「ここで描かれているテーマはとてもユニバーサルなこと。だからこそこの映画の力強さがあるのだと思います。そして少し合わせ鏡のようになっていて、この作品を観た方が、自分と家族とのことや、自分の心の傷というものに思い当たるような作品になっています。」と語り、イベントが終了した。

最終更新日
2016-12-15 09:00:22
提供
シネマクエスト(引用元

広告を非表示にするには