アイヒマン裁判が始まった1961年、社会心理学者スタンレー・ミルグラムによって実際に行われた「アイヒマン実験」と、彼の人生を描いた映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』の公開初日が、2017年2月25日に決定。併せて日本版ポスターも解禁された。
解禁されたビジュアルは、「人をどこまで残酷になれるのか――。」というコピーと、不安げな表情を浮かべる被験者たちを背景に配置し、中央に立つミルグラム博士がアイヒマンの写真を持ちながら、誰もがアイヒマンになる可能性があると観客に訴えかけてくるようなデザインとなっている。
また、公開に先駆けて今作を鑑賞した森達也氏と武田邦彦氏からコメントが寄せられた。コメント詳細は次の通り。
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邪悪で狂暴だから殺したのではない。
凡庸で普通の人間だからこそ、時には人を大量に殺すのだ。
森達也(作家・映画監督・明治大学特任教授)
ミルグラムの業績は、それが余りに正しく、奥深いためにまだしばらく社会は受け入れられないだろう。でも、事実を事実として認めた者から先に人生は透明になる。
武田邦彦(中部大学教授)
※敬称略、順不同