『少林サッカー』などのチャウ・シンチー監督による最新作『人魚姫』(原題:美人魚)が、2017年1月7日から「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」内で公開されることが決定した。
同作品は人間界と人魚界に住む男女のロマンスの物語。若き実業家・リウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、美しい自然保護区域を買収し、埋め立てることを決める。環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していた“人魚族”は幸せな日々を取り戻すため、可憐な人魚シャンシャン(リン・ユン)を人間に変装させ、「リウ暗殺作戦」を決行するが、シャンシャンとリウはお互いに惹かれ合ってしまう。そして2人の募る思いとは裏腹に、人魚族と欲に駆られた者たちによる激しい武力戦に巻き込まれていく――。
『少林サッカー』などで日本で大旋風を巻き起こした天才チャウ・シンチーが、新作の主人公に選んだのは若い人魚姫。罪のない彼女たちの住処を荒らす人間の自分勝手な行動を手厳しく批判しながら、いつもの“チャウ・シンチー節”は健在。随所に大笑いを起こすネタを仕込み、子どもも大人も満足できるファンタジーに仕上げている。
住む世界の違う男女のロマンスを美しく描きながらも、地球環境破壊への警告と未来へのメッセージを込めた今作は、中国で歴代興行成績No.1を記録する超特大ヒットとなった。主人公の人魚姫役にはオーディションで12万人の中から選ばれ、チャウ・シンチーに大抜擢された新人女優 リン・ユンが扮する。