黒沢清監督「何と痛快なことでしょう」。最新作『ダゲレオタイプの女』トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門に正式出品

黒沢清監督「何と痛快なことでしょう」。最新作『ダゲレオタイプの女』トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門に正式出品
提供:シネマクエスト

黒沢清監督が初めてオール外国人キャスト、全編フランス語で撮りあげた最新作『ダゲレオタイプの女』が、今年9月8日から開催される北米最大の映画祭「第41回トロント国際映画祭」のスペシャル・プレゼンテーション部門に正式出品されることが決定した。

同作品では、世界最古の写真撮影方法ダゲレオタイプを軸に、芸術と愛情を混同した写真家の父と“永遠”を求める父の犠牲になる娘、そして“撮影”を目撃しながらも娘に惹かれていく助手を主人公に置いた、美しくも儚い愛と悲劇の物語が描き出される。

主役のジャンを演じるのは、数々の名匠の作品への出演が続くタハール・ラヒム。ジャンが思いを寄せるマリー役に『女っ気なし』の新星コンスタンス・ルソー、マリーの父であり、ダゲレオタイプの写真家をダルデンヌ兄弟作品で知られるオリヴィエ・グルメ。そして、デプレシャン作品常連の名優マチュー・アマルリックが脇を固める。

今回のトロント国際映画祭正式出品にあたり、黒沢監督は「日本人の撮ったフランス映画が、カナダのトロントでプレミア上映される、何と痛快なことでしょう。映画はこうして、いとも簡単に国境を越えていくんですね」とコメントを寄せている。

最終更新日
2016-07-27 11:48:50
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