多くの名作を生むジョージア(グルジア)映画であり、エストニア、ジョージアそれぞれの国でアカデミー外国語映画賞代表となった作品『みかんの丘』(原題:Tangerines)『とうもろこしの島』(原題:Corn Island)が、9月17日から岩波ホールほかで2本同時同公開されることが決定した。ジョージアで起きた紛争を背景に、人間と戦争の真実が描かれる。
『みかんの丘』(エストニア・ジョージア合作)は、アカデミー賞外国語映画賞のエストニア代表&ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート作。戦いが激化する中、みかん畑で働く2人のエストニア人が敵同士の傷ついた兵士を看病することに――世界の映画祭で大きな称賛に包まれた感動作。監督はザザ・ウルシャゼ。
『とうもろこしの島』(ジョージア・独・仏・チェコ・カザフスタン・ハンガリー合作)はアカデミー賞外国映が画賞のジョージア代表作品で、2014年の東京国際映画祭でも上映された作品。両岸で兵士がにらみ合う中、老人と少女は島に種をまき、苗を育てる。森と大河の流れ、そして時折聞こえる銃声――大自然と人間の営み、戦争を描く、ギオルギ・オヴァシュヴィリ監督による傑作。
※画像は『みかんの丘』より