8月公開の映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』の日本オリジナル予告が解禁された。また、6月24日から開催される「フランス映画祭2016」での同作品の上映も決定、それに合わせてマリー=カスティーユ・マンシオン=シャール監督の来日も発表された。
『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』日本版予告
https://youtu.be/VtRpMV7vXW4
同作品は、当時18歳だった「落ちこぼれクラスの元生徒」のアハメッド・ドゥラメが、パリ郊外の貧困層地区にある学校であった自身の体験を映画化するために、マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール監督へ送った一通のメールから始まった、実話に基づく奇跡のストーリー。ランスを代表する名女優アリアンヌ・アスカリッドが、生徒たちを未知の世界へと高め、厳格な教育と愛情深いまなざしを併せ持つ、思春期にこそ出会うべく理想の教師像・アンヌ先生を熱演している。
公開された日本オリジナル予告編では、生徒同士の対立が絶えない落ちこぼれクラスを受け持つことになったアンヌ先生が、彼らに歴史コンクールへの参加と“アウシュヴィッツ”という題材に取り組むよう、提案するところから始まる。最初は反発しながらも次第に事実に向き合うようになる生徒たち――。
注目は、彼らのターニングポイントにもなった、アウシュヴィッツ強制収容所の生存者であるレオン・ズィゲル氏の登場シーン。自分たちと同じくらいの年齢で実際に強制収容されたズィゲル氏の壮絶な体験談に真剣な表情で聞き入る生徒たちの表情は、演技を越え、学ぶこと・知ることの大切さを観る者すべてに訴えてくるだろう。