レオナルド・ディカプリオ主演作『レヴェナント:蘇えりし者』から、アルピニスト・野口健氏が、同作で描かれる主人公の生還劇について自身の体験と照らし合わせながら分析した特別映像が公開された。
『レヴェナント:蘇えりし者』特別映像
https://youtu.be/mwTnHIoPgbA
ヒマラヤ遠征の最終キャンプで悪天候につかまり、死を覚悟したことがあるという野口氏は、「家族の存在がないと意外と死のハードルが下がるかもしれないですね」と語る。もし、息子が殺されていなければ、グラスは生きることを諦めたのではないかと話し、激しい怒りを力に変え、奇跡的な死の淵から蘇えったのは愛する息子を殺されたことへの復讐の執念からだと分析。「自分のためではなく 息子のために生きるということをみつけたんだと思います」と力強く話す。
さらに、「主人公は息子が殺された時に、自分は生きるという選択をとったわけですよ。その後、川に流されようが、襲われようが、その中でもずっと彼は必死になって生き延びるわけじゃないですか。あれは息子が亡くなった時に“自分は絶対に生き延びるんだ”って覚悟を決めた男の有り様かもしれないですね」と最愛の息子への愛だけが、男の“生きる”力になっていると語っている。