3月5日公開の映画『幸せをつかむ歌』から、主演メリル・ストリープのオフィシャルインタビューが到着した。
また、併せて合わせて、メリル演じる主人公・リッキーとリック・スプリングフィールド演じるリッキーのバンドの相棒グレッグが、お互いの子供への痛切な想いをぶつけ合う本編映像が解禁となった。
『幸せをつかむ歌』本編特別映像
https://youtu.be/L2-9yom8QCM
今作はかつて手放した子どもたちとの関係を修復しようとする母親の奮闘が、時におかしく、時に切なく描かれる物語。主演のメリルが吹き替えなしのギター演奏&熱唱に挑んでいるのが大きな見どころの一つで、今回のインタビューではその演奏シーンの裏側を語っている。
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リッキーを演じるのは難しかった?
リッキーはリラックスして演じられたわ。ありのままの飾らない女性だから、偽りなく演じられた。彼女は他人の目などまるで気にしてないの。今を生きる女性ね。
ギタリストの役作りは?
ギターは初心者だったから習うのが楽しかったわ。弾き始めると全身でリズムを感じるから、演奏している最中は自分の音しか聞こえないのね。すっかりテレキャスターの魅力のとりこになったわ。私の青いギターがお気に入りよ。
ラリー・ソルツマンやニール・シトロンといった先生についてもらって、アコースティックギターを6週間習った。彼らは最高のミュージシャンなの。私の手にギターを持たせてプロのテクニックを教えてくれた。コードなども習って楽しかったわ。
バンドで演奏することについていかがでしたか?
失敗を恐れなければバンドで演奏できる。失敗がバレたら怒られるけど、幸いほとんどのメンバーは自分の音しか聞こえてない。だから間違っても平気よ(笑)。バンドのメンバーはみんな優しくて、うまくいったのはすべて彼らのおかげね。素人の私でもちゃんと弾けてるように見せてくれた。おかげで自信が持てたの。
グレッグ役のリック・スプリングフィールドについて教えてください。
リックはあらゆる瞬間に輝いている人よ。人としてパフォーマーとして、俳優としてもね。それはすばらしい資質よ。それにオープンで、自分の殻に閉じこもらないのも役柄に合っている。リックが演じるグレッグは思いやりのある男性だもの。それでいてロックなキャラクターというのは映画ではあまり見られない。リックはまさにそういう人なのよ。
ジョナサン・デミ監督について教えてください。
ジョナサンは音楽に関する感性に優れていて音楽を愛している監督よ。ニール・ヤングが歌っているところに私を招待してくれたことがあったの。監督が『ニール・ヤング/ハート・オブ・ゴールド ~孤独の旅路~』を撮っていた時の話よ。その時にジョナサンの感性が分かった。ただ聴くだけでなく、音楽という文化をどう捉えているかが見えてきたの。すばらしい感性の持ち主よ。音楽の世界が大好きで、その感覚を表現するのが大好きなのね。
この映画の魅力は?
『幸せをつかむ歌』はとても楽しい映画よ。人の内側からあふれ出るエネルギーが感じられる。リアルで複雑で突拍子もない感情を描いてるけど、それを笑い飛ばせる映画よ。革新的な映画ではないかもしれないけど、ロックの魂にあふれた誰もが楽しめる映画なの。