ブルボンヌが人生相談に答えます!『これが私の人生設計』スペシャルトークイベントリポート

ブルボンヌが人生相談に答えます!『これが私の人生設計』スペシャルトークイベントリポート
提供:シネマクエスト

映画『これが私の人生設計』のトークイベントが23日に都内で開催され、ゲストとして女装パフォーマーのブルボンヌが登場。映画の主人公・セレーナのような悩みを抱える人々からの人生相談に答えた。

主人公のセレーナやイケメンゲイのフランチェスコなど色々なキャラクターが登場するこの映画で、一番共感できたキャラクターを「おねえクラブのカウンターの中にいた女装」と答えたブルボンヌ。フランチェスコは「イケメンゲイで通じるものがない!」と女装パフォーマーらしい断言をして笑いを誘った。

クラブで裸になって踊り狂ったり、出会い系サイトで恋愛したり、ゲイライフを楽しんでいるフランチェスコの姿について、ブルボンヌは全部の人じゃないと前置きしつつも「二丁目の人も顔の濃さが違うだけで楽しみ方は同じ」とのこと。また自分の息子や職場でカミングアウトできないフランチェスコの姿には、「イタリアはヨーロッパでも保守的な国で、出生率も日本と同じくらい低い。女性の管理職もアメリカなど進んだ国と比べ日本やイタリアは少ない」と指摘し、日本の働いている女性やLGBTの人にもこの映画が抱えているテーマは、しっくりくるのではないかと語った。

続いて、タイトルの「人生設計」にちなみ、募集したアンケートによるブルボンヌへの人生相談コーナーがスタート。はじめに既婚者に恋をした女性のお悩み相談という世間を賑わしているワードが読み上げられた。

最近話題の不倫についてオネエの立場で観たブルボンヌは「私たち元々婚姻っていう契約で守られてない立場だから自由恋愛の価値観で生きている。だから世間様は契約っていうものとか婚姻って契約を結ぶと親御さんや会社に報告するなど色んなもんがくっついてくるから、それに対して破ったときはこれだけの仕打ちがされるのね」と改めて思ったとのこと。相談者へは「真面目なお家の方なのか、それこそCMを一杯やってる芸能人の方なのか(笑)」とジョークを交えつつも、立場にもよると思うと述べ「立場によって仕打ちとか落とし穴とか凄くなるから、元々何にも守るべきモノがない方とかだったら、それをやった所で叩く人も少ないと思うし、そういう人生あっても良いんじゃないと思う。ただ、失う物にどれくらい覚悟するかだと思うわよ」とアドバイスをした。

次の質問も同じく女性から、ゲイの人を好きになったときどうすれば自分に興味もってもらえるかという相談が到着。映画でもセレーナはフランチェスコに恋をすることから始まるが、ブルボンヌも「この映画が語っていたように、ゲイの彼と彼女が一緒にベットに入ることはあるけど、乳は揉んでもらえない」と、肉体関係はないが精神関係は結ばれていると述べ、この映画に答えはある!と語った。

最後に映画について、「セレーナのように女性がちゃんと認めてもらえない感じって思っている人は日本の女性にも多いはず」と指摘し、「この映画ではイケメンゲイのフランチェスコだけど、システムとしての男社会の違和感を変えていけるとこは変えてこうねって思う人は色々いると思うから、その方たちと小さなことから頑張ってください」と、改めて見所を語った。

最終更新日
2016-02-24 12:33:27
提供
シネマクエスト(引用元

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