公開中の映画『リザとキツネと恋する死者たち』から、ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ監督(上画像)と、今作で日本人ユーレイ歌手のトミー谷を演じた、日本人の父とデンマーク人の母を持つ俳優、デヴィッド・サクライから日本の観客へメッセージが届いた。
今作は、売れっ子CMディレクターのカーロイ監督が来日時に知ったという、那須に伝わる九尾の狐伝説をモチーフに、恋した相手が次々と殺されるという不思議な事件に巻き込まれたリザの恋物語を描いた奇妙でポップなジャポネスク・ファンタジー。主人公のリザしか見えない日本人ユーレイ歌手のトミー谷が歌い踊る、昭和歌謡風の劇中曲も注目を集めている。
劇中曲『ダンスダンス☆ハバグッタイム』MV
https://www.youtube.com/watch?v=MairIYiC8fE
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■ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ監督
僕たちの映画が日本で上映されることに本当に興奮しています! もともと日本には興味があり、黒澤明監督や小津安二郎監督の映画も観ていたし、芥川龍之介や深沢七郎の小説も読んでいました。この映画には日本と関係のある要素がたくさんあるだけではなく、非常に普遍的なことを描いているので、日本の皆さんにも楽しんでいただけると思います。
「愛」というのはピンク色の夢ではありません。愛を得るためには一生懸命努力しなくてはいけない。けれども、努力する価値のあることであり、努力すればご褒美をもらえるということを、この作品で伝えたいと思います。
また、いつも日本と日本文化に魅力を感じている人間として、日本のおとぎ話を僕のデビュー作に盛り込むことは至極自然なことでした。それに日本の音楽も! 日本の観客の皆さんが、僕の仲間と同じくらいこの映画を気に入ってくれると願っています。
■デヴィッド・サクライ
『リザとキツネと恋する死者たち』はとてもユニークな企画でした。ヨーロッパと日本の文化が混じるなんて、まるで僕の人生のように! 日本の皆さんがこの映画を楽しんでくれると嬉しい。そしてトミー谷とこの映画を観て笑顔になって、映画館を出る時に幸せな気分になってもらえるといい。それが、この映画を通して皆さんに届けたかったことだから。どうか思いっきり楽しんでください!