2016年1月8日公開の映画『ブリッジ・オブ・スパイ』から、主演トム・ハンクスのインタビュー映像が公開された。映像の冒頭では、『プライベート・ライアン』でコンビを組んで以来、今作を含め4本の映画を世に送り出してきたS・スピルバーグ監督とのコラボレーションについて語っている。
『ブリッジ・オブ・スパイ』トム・ハンクス インタビュー動画
https://youtu.be/FDu6yEqOHjY
コーエン兄弟の脚本を読み終わるや出演を即断したというハンクスは、スピルバーグ監督から指名を受けて今作の主人公・ドノヴァンを演じることを「宝くじに当たった気分だよ」と喜んだ。スピルバーグ監督は、ハンクスが第一候補だったと明かしているが、プロデューサーのクリスティー・マコスコ・クリーガー(『リンカーン』)もまた「ドノヴァンはごく普通の人……私の親友のお父さんみたいな。彼は自分の仕事をこなしていただけなのに、信じられないような国際的な話に巻き込まれた。トム・ハンクスは決して普通の人ではないけれど、人々には普通の人の代表のように見られている。だからこそ、ドノヴァンとして最高なの」とハンクスがドノヴァンにふさわしい理由を説明する。
最も、映像で印象的なのは、ハンクスが演じたドノヴァンの話になると、熱く語りだす姿だ。脚本に書かれたドノヴァンの複雑な人物像に惹かれたというハンクスらしい一面を垣間見ることができる。「彼にとってソ連との交渉は単なる仕事ではなくアベルを救うための戦いでもあったんだ」と語るハンクスの姿は、劇中でドノヴァンがアベルを弁護する姿に重ねることができる。