『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』公開を約1カ月後に控え、この1年を通じて実施してきた全国の日本文化との融合の集大成として、「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』風神雷神図屏風」(ニッポン画家・山本太郎作)と、「『覚醒』の書」(清水寺 森清範貫主 揮毫)の制作が決定し、世界遺産清水寺でお披露目されることが決まった。
今年は、江戸時代に現れた装飾的な作風を特色とする、俵屋宗達、尾形光琳といった芸術家の一群をゆるやかにつなぐ“琳派”が400年を迎える年。映画公開と琳派400年を記念して、現代琳派のニッポン画家・山本氏の手により、琳派の代表作である風神雷神図へのオマージュとして『スター・ウォーズ』の世界観を表現した「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』風神レイ&雷神カイロ・レン屏風」が制作されることとなった。屏風には、家族を待ち続ける孤独なヒロイン・レイと、赤い十字型のライトセーバーを操る悪役・カイロ・レンが描かれる。
山本氏は、伝統的な日本画の技法を用いつつ、古典絵画にユーモアとパロディを交えながら、現代的な要素を加えることで日本画ならぬ「ニッポン画」を描く画家。山本氏は今回の制作について「世代を超えた現代の神話であるこの物語を描く機会を得て大変光栄に思っています」と語っている。
作品は11月30日の朝、清水寺の本堂舞台での御本尊宝前お披露目を予定、その後は12月8日から15日まで清水寺経堂で展示予定。