映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』の公開記念イベントが4日、大阪・梅田ブルク7で行われ、同作品の日本語吹き替え版で主人公の女の子の吹き替えを担当した鈴木梨央と、女の子のお母さんを担当した瀬戸朝香がゲストとして出席した。
初めに鈴木が少し照れながらも「まいどおおきに! 大阪は活気があってえらい気に入ったわ!」と元気よく一言。あまりに可愛らしい関西弁に会場からは優しい笑い声が。共に登場した瀬戸は「ご覧いただけるように、やっとなりました。存分に楽しんでいただきたいです」と挨拶した。
今作を既に鑑賞した人たちから「感動した」「泣けた」などの感想が寄せられていることに対し、鈴木は「最初は自分の声が流れていることに感動しました。笑いも、涙も、ハラハラするようなシーンもあって、目が離せない部分がたくさんあるんです」、瀬戸は「出演作を客観的に見るのはいつもとても難しいんです。“こうすれば良かったな”とかつい考えてしまうものですが、気がついたら引き込まれてそんなことなど忘れてしまいました。作品全体を通して、色々な感動が詰まっています」と答え、吹き替えを担当した自身らも感動したとコメントした。
鈴木は女の子との共通点を聞かれると「おじいちゃんが大好きなところが一緒です。楽しいおじいちゃんなので、“おじーくん”って呼んでます(笑)」と笑顔を見せた。教育熱心なお母さんという役どころを演じた瀬戸は「子を持つ親として共感できる点もありました。娘を思うばかりに将来のためと教育熱心になりすぎてしまうお母さんですが、仕事と子育てを完璧にこなす彼女には尊敬心を抱きました」と話し、続けて「でも、少し厳しすぎるかなと思うところも多くありましたけれど」と微笑む場面も。鈴木はお母さんのキャラクターについて「別に厳しいのはいいと思います。ただ、私はマイペースなので女の子のようにきっちりできるかな~……と思います(笑)」と答え、会場を笑いに包んだ。
カンヌ国際映画祭への参加について質問された鈴木が「行く前はとても緊張していたんです。でも、瀬戸さんも津川(雅彦)さんも一緒だったので楽しむことができました」と話し、瀬戸は「他の国のキャストたちと控え室が一緒だったので、同じお母さん役のキャストの方々と“あのシーンは難しかったね”とか、“どのくらい時間かかった?”など、お話する機会がありました」と渡航時のエピソードを明かした。
そのほか、鈴木がNHK連続テレビ小説『あさが来た』で挑戦した京都弁の難しさを語ったり、瀬戸が日頃、たこ焼きを子供たちとよく食べるなど、関西ならではのエピソードが披露された。
最後に「女の子が飛行機に乗って星の王子さまを探しに冒険へと旅立つシーンはとても、ワクワクします。とても素敵な作品なので、たくさんの方にお楽しみいただけたら嬉しいです」と鈴木が話し、瀬戸が「お母さんも女の子が飛行士と出会い、変化していく姿に困惑しながらも、“〝大切なもの”って何かなと気づかされていきます。母親目線、大人目線、様々な目線から楽しむことができる映画なので幅広い世代の方々にご覧いただきたいです。皆さんが映画を見て気づいた“大切なもの”を、ぜひ周りの方にお話しいただければ幸いです」とのメッセージを残し、イベントを締めくくった。