映画『ブラック・スキャンダル』が現地時間11日、英国のオデオン・レスター・スクエアでロンドン・プレミアを実施した。レッド・カーペットに登場したのは、主演のジョニー・デップと、彼の弟役・ビリーを演じたベネディクト・カンバーバッチ。米英を代表する豪華2大スターの2ショットが実現した。ジョニーとの共演について質問されたカンバーバッチは、「もちろんジョニーの方が、僕がビリー役をやると決まるずっと前にホワイティ役(ジミー・バルジャーの愛称)を演じることが決まっていたんだが、僕をこの役に考えてくれていると聞いた時はとにかく嬉しかったね」と当時の心境を語り、また「(スコット・クーパー)監督とはそれ以前にいくつかの作品について話し合ったことがあったんだが、彼の仕事、そして彼の作品に出演する俳優の大ファンだったんだ。すばらしい俳優たちと仕事をしてきたということから、彼が(俳優の役作りの)プロセスを尊重する人だということはわかっていたんだが、僕は自分自身のプロセス、演技を常に向上させていこうと努めているので、これは僕にとって良い勉強になると感じた。ボストン訛りだけではなく、すべてが真のチャレンジとなったが、とても楽しいものだった」と撮影時を振り返った。今作で話題を呼んでいる“ルックス”について、ジョニーは尋ねられると「僕のメイクアップアーティストと共に5、6回テストをしたんだが、そのうちの一人が『うーん、良い線いってはいるけれどどうかなあ。はい、次!』と言い、試行錯誤した挙げ句、最終的に、最も近いと思われるあるルックスに決まった。そのキャラクターが浮かび上がった時、彼はとても肉体的で、タフな男だったので、さらに体格を良くしたんだ。そういう側面、彼の肉体的な面を利用するというのはとても重要だった」と語り、「彼の声の録音はあまり残っていなかったので、ある意味、勘でやっていたが、うまくいったようだった。彼の以前の仲間から手紙をもらったんだが、かなりビビっていたようだったよ(笑)。そう聞いて嬉しかったがね」と役作りに関するエピソードも明かした。また、ジョニーは日本のファンに注目してほしい点として「この映画で最も重要なのは、最初の10分で映画を観ているという感覚を失うほどになるということだと思うんだ。というのも、スコットはすばらしい監督で、彼のカメラの動かし方、使い方が型にはまったものでないというのは確かだ。カメラをまるで人のように扱い、覗き見しているかのように使う。カメラがあたかも一人のキャラクターとして息をしているかのようなんだよ」と語った。
ブラック・スキャンダル
アメリカのサウスボストン...
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