『THE 33(原題)』チリ鉱山落盤事故を映画化、2016年公開決定。主演はA・バンデラス

『THE 33(原題)』チリ鉱山落盤事故を映画化、2016年公開決定。主演はA・バンデラス
提供:シネマクエスト

チリの落盤事故が、アントニオ・バンデラス、米アカデミー賞に輝いたフランスを代表する女優ジュリエット・ビノシュらで映画化され、2016年の日本公開が決定した。2010年、金と銅を産出してきた「サンホセ鉱山」で大きな落盤事故が起き、33人もの男性鉱山作業員が地下700mに生き埋めになるという大事故が発生。不眠不休の救助活動の末に、69日目にして全員が生還を果たした。その世界中が歓喜に沸いた事実の裏にはどのような物語があったのか。プロデューサーは、『ブラック・スワン』で米アカデミー賞にノミネートされたマイク・メダボイ氏。キャストは、世界を股にかけて活躍する国際色豊かな実力派キャストが集まった。ハリウッドのトップスター、アントニオ・バンデラスが、どんな極限状況でもユーモアを忘れない愉快で心の広いマリオに扮する。作業員の弟の救出を粘り強く訴え続けたマリアを演じたのは『イングリッシュ・ペイシェント』で米アカデミー賞に輝いたフランスを代表する女優ジュリエット・ビノシュ。地上の現場で指揮をとった若き指揮官、ロレンス・ゴルボルン鉱山大臣をロドリゴ・サントロ(『300〈スリーハンドレッド〉』)が演じている。チリでは2015年8月6日に公開され、初登場1位を記録した。また、チリの映画のオープニングの興行成績としては歴代2位という記録的大ヒットを成し遂げている。■アントニオ・バンデラス(主人公マリオ・セプルベダ役)5年前、私を含めた何百万人もの人がこの事故にくぎ付けになった。それは、あの鉱山の中で69日間もの長い間生活し、なくなっては困るもの、例えば水や食料、子供たちの眼差し、妻の瞳、そして命の価値を映し出していたからだ。毎日あって当たり前のものがなくなるという状況を、人々は想像しただろう。鉱山作業員33人にそれぞれの物語があり、地上で救出にあたった人たちや救出を待つ家族にも、全てが信じられないほど感動的なストーリーがあったはずだ。映画では全てを描くことはできないが、チリ人の協力性と団結力を忠実に伝えなければならないと思っている。「マスク・オブ・ゾロ」は実在するヒーローではありません。でも、チリの鉱山作業員は実在するヒーローだ。そしてその仲間たちも実在する。そのことを私はこの映画で伝えたいと思っているのです。■マリオ・セプルベダ氏(チリ鉱山作業員・実在の人物)この事故が20年前に起きていたら、おそらく私たちは救出されなかっただろう。今回の救出劇は、妻と家族や友人たちの努力と報道機関が起こした奇跡だ。私は地上にいる人たちの映像を見るたびに、今でも涙が止まらない。昼間はとても暑く、夜はとても寒い砂漠で苦しんでいた家族のことを思い出すんだ。この奇跡が映画化されるということは、チリ人のチームワーク、特に逆境での団結力を全世界に伝えることができる。本当に、夢のようだよ。■マイク・メダボイ氏(プロデューサー)実際にチリに住んでいたという経験が役立ち、この映画の映画権を獲得できた。チリの鉱山作業員たちにロスで会うことができたが、心が広くユーモアに溢れ、博識な彼らを目の前にして、まるで17歳のときに時間が遡ったような気がしたよ。この作品のストーリーは『わが谷は緑なりき』と『アポロ13』を組み合わせたような、サバイバルの勝利を描いている。作業員だけではなく家族と国にまたがるとても大きなストーリーで、最初に考えていたものよりずっと深いものになったんだ。

最終更新日
2015-10-13 12:42:55
提供
シネマクエスト(引用元

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