2014年に園子温監督が自ら設立したシオンプロダクションでの1作目の作品となる『ひそひそ星』が、11月21日に開幕する第16回東京フィルメックスのオープニング作品として上映されることが決定した。2016年の劇場公開に先駆けての日本初上映となる。『ひそひそ星』は、構想25年を経て結実したモノクロームのSF作品。『地獄でなぜ悪い』『ラブ&ピース』と同様、園監督が20代の時に書き留めていたオリジナルの物語が、“いま”を映す映画として、満を持して日本初上映される。9月には第40回トロント国際映画祭でワールドプレミアを行い、NETPAC賞を受賞していた。物語の主人公はアンドロイドの女性。鈴木洋子“マシンナンバー722”は、昭和風のレトロな内装の宇宙船レンタルナンバーZに乗りこみ、静寂に包まれた広大な宇宙空間を果てしなく旅している。いくつもの寂しい星に降り立っては、すでに滅びゆく絶滅種と認定されている人間たち一人ひとりにかけがえのないものを届けるために……。
ひそひそ星
人類はあれから何度となく...