2016年公開予定の映画『星ガ丘ワンダーランド』が、現地時間8月27日から9月7日までカナダ・モントリオールで開催されていた「第39回モントリオール世界映画祭」のファースト・フィルム・ワールド・コンペティション長編部門に正式招待され、主演の中村倫也、柳沢翔監督が登壇した。両日ともに、上映後のQ&Aは司会者による「ストップ」がかかるまで止まることなく続くなど、現地の観客の反応は上々。中村が「ボンジュール!」「ジュスイ、TOMOYA NAKAMURA オヴォワー!!」と挨拶。会場の笑いを誘う場面も見られた。Q&Aの際、光を映し出す新しい映像の撮影方法についての質問に、柳沢監督は次のように答えた。「実は、壊れたカメラを使って、そこにさらに3~4枚のフィルタを通して撮影してみました。中盤からはファンタジックな映像を撮りたかったので、カメラマンのアイディアも取り入れてやってみることができたのでとても満足です」質疑応答では、「フランソワ・トリュフォーを彷彿とさせる」映像や、景色の美しさを賞賛され、「重要なシーンはワンカットで長回しをするようにしましたが、まさかこんな風に褒めていただけるとは。カナダに来てよかったです」と笑いを誘いながら恐縮。監督自身の幼少時の体験を映画化したということも明かされた。主演の中村へも絶賛の声があがっており「外国人なので日本人の俳優はよく知らないが、キャリアを教えてほしい」という質問も出るほど。中村は、「褒めてくれてありがとうございます」と感慨深げ。「10年のキャリアがあり、演劇に携わらせていただくことが多かったのですが、このような映画らしい映画に出ることができて、とても嬉しいです」と笑顔を見せた。観客からは「とても素敵な映像で、色使いがとても素敵です。日本映画はとても好きですが、この作品が一番素晴らしいと思いました」との感想もあがった。
星ガ丘ワンダーランド
雪の降るある日、幸せだと...