中島裕翔、市井監督からのサプライズ手紙に感無量『僕らのごはんは明日で待ってる』初日舞台挨拶

  • 登壇日:2017年1月7日(土)
  • 登壇者:中島裕翔、新木優子、美山加恋、岡山天音、市井昌秀監督
  • 場所:TOHOシネマズ 新宿
中島裕翔、市井監督からのサプライズ手紙に感無量『僕らのごはんは明日で待ってる』初日舞台挨拶
提供:シネマクエスト

中島裕翔×新木優子の青春ラブストーリー『僕らのごはんは明日で待ってる』が、1月7日(土)より全国公開となり、映画公開を記念して、主演の中島裕翔をはじめ、新木優子、美山加恋、岡山天音、市井昌秀監督ら登壇による舞台挨拶が行われた。

中島らが登場するや、大きな歓声と熱気に包まれた場内。
昨年1月末~2月頃にかけて行われた撮影からおよそ1年、ついに公開初日を迎えた中島は、「今日は無事に初日を迎えられて嬉しいです。キャストやスタッフはもちろん、映画を応援してくれた沢山の方に感謝したいです。」と感慨深げに挨拶。美山、岡山を加え、キャスト4人と監督が一同に揃った舞台挨拶は本日が初めてとなる中、中島は、「昨日一人で福岡の舞台挨拶に行ってきたのですが、今日は皆がいるので心強いです(笑)」と笑顔で語った。
「今日という日を迎えることができて、すごく嬉しく思います。今日の舞台挨拶も皆さんと楽しい時間を過ごせたら嬉しいです。」(新木)、「この作品が新年一本目だよという人が結構いるかと思うと、とても嬉しいです。」(美山)、「この台本をいただいた時から好きなお話だったので、こうして皆さんに観てもらえるのはとても嬉しいです」(岡山)とそれぞれ喜びの言葉を述べた。
また、1月9日に成人式を迎えるという美山は「早く大人になりたい!って思ってたので、ようやくこの日が来たかと晴れ晴れした気持ち。これから責任をもって大人として頑張っていきたいです!」とコメント、新成人としての抱負を語った。
一方、中島とともに感無量の様子の市井監督は「亮太(中島)と小春(新木)の周りに沢山の人がいるように、僕自身も、スタッフやキャストや関係者の皆さん、そして観てくれる皆さんのおかげでこの舞台に立てているので、本当に感謝しています」と挨拶し、“恋愛ベタ”な主人公の亮太とヒロインの小春のキャラクター像について、「中島さんと新木さんには、キャラクターを背伸びして演じないでほしいことを最初から伝えていました、あくまで役としてではなく、二人自身の心を動かせてほしかった」と明かした。

イベントでは、“うるキュン”青春ラブストーリーを描いた映画にちなみ、恋愛にまつわる赤裸々撮影エピソードが暴露される場面も!
本作で、新木は“肉食”だけど恋愛ベタな小春を、美山は“肉食”で気持ちをストレートに伝えられる恋愛上手なえみりとして、中島演じる亮太をとりあうという役どころ。中島と美山の撮影中、新木は「中島さんと美山さんの撮影時、私はオフでした。オフの日はいつもはアクティブに外に出て過ごすのですが、なんだかその日はそわそわしてしまって、ずっと家にいました(笑)」と、撮影時の胸中を明かした。
そんな二人の女性から積極的にアプローチを受けた中島は「恐縮です…」と照れ笑い。ネガティブで、恋愛ベタな亮太を「無口なんだけど、守ってあげたい子犬のような可愛らしさのある男の子なのかなって思います。嘘も下手だし、好きの伝え方が不器用なところが魅力な気がします」と分析した。岡山も亮太の魅力を「だいぶ亮太は不器用、やっぱりそこが魅力かな。男から見ても、亮太は自分の気持ちに誠実なところが信用できますよね」と語った。

中島、新木にはサプライズとして、急遽手紙を用意してきたことを告白した市井監督。驚く二人に向け、撮影当時を振り返る、市井監督から二人への感謝の手紙が朗読された。

裕翔くんへ
映画では冒頭の、特に寒かった秩父のデパート屋上のシーン。双眼鏡に手を添えるだけで、あまりの冷たさに手が凍り、貼り付いてしまうほどでしたが、あなたはその痛みに堪えながらも、顔色一つ変えることなく、元気に現場を引っ張ってくれましたね。小春の秘密を知り、片桐はいりさん扮する山崎の前で、気持ちを吐露するシーン。アングルをいくつも変えたので、何度もやらなければいけない中、小春の状況に近い方が身近におられるということで、その方の痛みを想像しながら、あなたは何度もポロポロと涙を流しながら演じてくれましたね。小春が日常に戻り、公園で子供たちをふと見つめるシーン。日常に戻る喜びの涙を流すことに苦労していた優子ちゃんに、「いつまでも待つから」とそっと寄り添っていましたね。裕翔くんは気遣いの人です。よく、ぶっきらぼうな人が実は優しいというギャップが素敵で、得をする人がいます。けれど、中島裕翔は得しません。良い意味で、そのままだから。あまりに自然過ぎて、誰にもその気遣いを気づかれない可能性すらあるから。けれど、あなたの他人を思いやる心根の優しさ、座長として現場を推進する芯の強さに、僕含めスタッフ一同、全員が気づいていました。

優子さんへ
まだ小春役に決まっていない時、お会いしましたね。正直、お会いするまでは、スタイルは抜群に良過ぎるし、CMで見る笑顔も実は完全に作り笑顔で、全く人間味の無い人だったらどうしようとソワソワしていました。しかし、そんな不安は杞憂に終わり、お会いして、あなたの片思いだった人の話をやけに細かく聴かせてもらい、即興芝居を通してあなたの日常を見せてもらい、ここに小春がいると気づかせてもらいました。
小春が日常に戻り、公園で子供たちをふと見つめるシーン。日常に戻る喜びを想像し涙することは、とてもとても困難なことだったと思います。そういった部分を少しでも引き出したく、僕は現場で星野源くんの曲をイヤフォンで聴かせましたが、あなたはあまり響きませんでした。そして、優子ちゃんご自身で選ばれた曲は、僕が全く興味の無い女性ボーカルのものだったので、僕はあまりのギャップに正直愕然としました。けれど、最後にはきっちりシーン意図を汲み取ってくれましたね。何度も言われているだろうから恐縮だけど、新木優子は笑顔の人です。無理せず、自然と発するあなたの笑顔が小春に繋がり、さらには、真冬のキツい現場の中、僕含め周りのスタッフ・キャストがどれだけ救われたことか計り知れません。

お二人へ
およそ一年前に顔合わせも兼ねた読み合わせをしたこと、今でもはっきりと覚えています。「感情は考えるものじゃない」「うまくやろうとしないで」「背伸びしないで」「二人の中に葉山亮太と上村小春は既にいるから」と何度も言いましたね。芝居をしない芝居に挑戦したことで、本人と役との境界をあえて曖昧にしたことで、全てを自分事にしなければいけないキツさがあったと思います。お二人が各々自分自身と向き合い、きちんと自分の痛みと捉えて、その場に存在してくれたおかげで、亮太と小春はスクリーンの中でちゃんと生きています。
「僕らのごはんは明日で待ってる」チームの強い結束力も、2月14日の体育祭での奇跡の晴天も、お二人の作品に対して真摯に向き合うひたむきな姿勢があったからこそです。最後まで駆け抜けてくれて、ありがとう。
まだまだ監督として未熟な自分に付いてきてくれて、ありがとう。

涙をこらえながら感謝を伝える市井監督からの手紙に、思わず感動した二人。中島は、「皆さんがいなかったら号泣してました。監督、素敵なお手紙本当にありがとうございます」と監督に深々と頭を下げた。

最終更新日
2017-01-12 01:00:02
提供
シネマクエスト

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