「赤裸々すぎる」「戦争映画のよう」と評され、アイドル映画の概念をぬり替え続けてきた『DOCUMENTARY of AKB48』シリーズ。その最新作・シリーズ第5弾となる『存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48』が7月8日に公開を迎え、初日舞台挨拶が行われた。
舞台挨拶にはAKB48グループ総監督の横山由依をはじめ、本作の主題歌を歌う選抜メンバーから計15名と、石原真監督が登壇。満席の会場では大興奮のファンから盛大な拍手と歓声で迎えられた。
トーク中には本作で赤裸々な本音を語ったメンバーが、撮影時のさらなる裏話や、これまで謎に包まれていた裏話、これからのAKB48についてなどを語り、会場は大いに盛り上がった。また、本作でグループの内外にインタビューを敢行した石原監督が本作にかける思いを語った際には会場から感嘆の声が上がり、最後に横山由依は「この映画を見てより深く私たちのことを知って頂けたらありがたいです」とコメントしイベントを締めくくった。
<登壇者コメント>
本作を観た感想をお聞かせください。
■高橋朱里:色々なAKB48グループが映っていて、NGT48の始まりが印象的でした。あと横山さんがインタビューの時に、ジャケットの腕を通さずに肩から羽織っているのですが、それが小嶋陽菜さんからのオシャレのアドバイスそのままで可愛かったです(笑)
■岡田奈々:三銃士(小嶋真子、西野美姫、岡田奈々の三人の若手メンバー)がたくさん映っているのが嬉しかったのですが、私と小嶋真子ちゃんは真面目な話をしてるのに、西野美姫ちゃんだけがお鍋を食べるシーンがあり、食べてばっかりで何の映画かわからなくなる事がありました(笑)。でもそのおかげでシリアスなコメントも和んで見られました。
■入山杏奈:AKB48は総勢120人以上いるのですが、それだけいると一人ひとりが映るシーンが少なくて、私が映るシーンも一瞬しかないので、皆さんにはその一瞬を見逃さないで目に焼き付けて頂きたいです。
■村山彩希:同期の岡田彩花ちゃんが、今までファンの方々にも公表してこなかった事を話しているシーンに感動しました。彼女の気持ちがきちんと映っているので、ぜひそこを見て頂けたら嬉しいです。
作中で「後輩達にいろいろ教えてあげたい」と語っていましたが、これだけは特に後輩達に繋いで行って欲しいと思うことはなんでしょうか?
■柏木由紀:映画の中では厳しい事も言いましたが、AKB48はメンバー同士の仲が本当に良くて、プライベートでも遊んだりしているので、それを後輩にも繋げていってこれからも、メンバー同士で仲良くお互い切磋琢磨していって欲しいと思います。
■渡辺麻友:私たち3期生は、最初は「末っ子チーム」「ダメダメチーム」と呼ばれる事もあったのですが、気付けば先輩になっていました。昔のメンバーと新しいメンバーとでは感覚が違う部分があるので、色々と教えてあげられることは教えていきたいと思います。
先輩から受け継いで後輩に繋げたいことは何でしょうか?
■島崎遥香:OGの先輩方は卒後後も、私たちの事を気にかけてくださり、相談にも親身になって乗ってくださるので、私もそんな先輩方のように、頼ってくれる後輩がいたら親身になって相談に乗ってあげられるようになりたいと思います。
作中の先輩達の言葉や、先の柏木さん達の話を聞いて如何思いましたか?
■大島涼花:私は麻友さんとゆきりんさんと同じチームBで、おふたりの背中をずっと見てきているので、私たちも、後輩たちに背中で教えてあげられるようになりたいと思います。
■谷口めぐ:私たち若手メンバーも先輩方のように、世間一般の方々に顔と名前を覚えて頂けるようにもっと頑張らならないといけないなと思いました。
作中でも語っていましたが、向井地さんは元々AKB48の大ファンです。憧れの先輩達と一緒に活動していて、どのような気持ちでしょうか?
■向井地美音:最初は憧れの先輩たちと歌って踊る事に夢を見ている気持ちでした。あらゆる事に衝撃を受けていましたが、今は一メンバーとして、ファンの気持ちは忘れずにAKB48の責任感を持ってやっていきたいと思います。最近やっと小嶋陽菜さんが憧れの先輩である事を伝えられて良かったです(笑)。
小嶋真子さんもAKB48を見て育った世代だと思います。加入してからAKB48の印象は変わりましたか?
■小嶋真子:仕事をしているときは常にメイキングのカメラが回っている事に驚きました。思いもよらない映像が今回の映画のようなドキュメンタリーとして使われるので、常に意識しないといけないアイドルはすごい仕事なんだなと思います。でもファンとしては一番見たいのは裏側のメイキング映像なので意識しないところも撮っているAKB48のドキュメンタリー映画は素敵だなと思いました。
本作ではつんく♂さんや、ももいろクローバーZの川上プロデューサーにも取材を行っておりますが、こういった方々のコメントを見てどのように思いましたか?
■武藤十夢:外側から見たAKB48がどう写っているのかという事を今まで聞くこともなかったですし、ライバルのグループのプロデューサーさんの話を聞けたことは非常に貴重で良かったなと思いました。
■加藤玲奈:メンバーとしてどういう風に思われているのかということが勉強になったので、そういった部分を取り入れつつ、AKB48のみんなで成長できたら良いなと思います。
作中でつんく♂さんが「AKB48の初期メンバーには機動力があって、がむしゃらさがよかった」とコメントしていますが、1期生の小嶋陽菜さんは当時のことで印象に残っていることはありますか?
■小嶋陽菜:グループ内で必死な空気は当時から感じでいました。結成当時20人くらいのメンバーを5つくらいに分けてメンバーの家に集まって合宿をしたりして熱く話し合っていました。そんな中私は唯一必死にならないメンバーだったので、ドキュメンタリー映画なでも映ることが少なかったです(笑)。
本作のようにAKB48グループの関係者以外の方に取材を行うことは最初から考えていたことでしょうか?
■石原監督:AKB48は世界一発信力の強いアイドルグループだと思います。SNSなどでの発信も膨大な量ですし、メディアの取材などによる雑誌や、音楽番組に出るなど、外の世界との関わりが非常に深いです。11年目に入り、第2章に突入したAKB48にとっては外からの視点が大変重要な意味を持ってくる事になると思ったので、メンバーだけでなく外部の方々にも取材をしようと決めていました。
最後に。
■横山由依:『存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48』というタイトルですが、私たち一人ひとりもAKB48が存在する理由を考えて活動していかないといけないなと思います。
この映画を観ることで、私たちも普通のひとりの女の子で、家族がいたり悲しいことや辛いことがあったりもするけれど、普段のステージでは笑顔でやっているんだなと知って頂けたら、より一層私たちを身近に感じて頂けるのではないかなと思います。握手会や劇場公演やコンサートなどで皆さんとお会いすることも多いので、この映画を見てより深く私たちのことを知って頂けたらありがたいです。