2014年にライブ活動の無期限休止を宣言し、今年5月23日の東京ドーム公演をもってステージを降りた氷室京介。2010年から2016年までの6年間に迫ったドキュメンタリー作品『DOCUMENT OF KYOSUKE HIMURO “POSTSCRIPT”』THEATER EDITIONが7月1日(金)より2週間限定で劇場公開された。
公開を記念してTOHOシネマズ 日本橋にて初日トークイベントが実施された。イベントには本作で氷室京介を6年間追い続けた山崎大介監督と、これまでに幾度も氷室京介にインタビューを行ってきた音楽評論家・田家秀樹が登壇。氷室京介の魅力をたっぷりと語り、会場に集まったファンの観客らとともに氷室京介への熱い思いを分かち合った。
満席の場内は、ほぼ全員が氷室京介の最後のライブである「LAST GIGS」東京ドーム公演を観に行っていったファンで埋め尽くされ、会場はライブ感に溢れた。
さらに、映画公開の初日に合わせて氷室京介からのコメントが到着。氷室京介の想いが込められた言葉に、観客席からは自然と拍手が沸き起こった。
最後に山崎監督は「この映画を入門編として、氷室京介はどういう人なのかを知ってもらいたいです」と挨拶し、イベントを締めくくった。
<山崎監督コメント>
この作品は、私が送った企画書を氷室さんが読んでくれたことがきっかけではじまりました。6年前、当時私の子どもの勉強を見ていたところ、孔子の論語「五十にして天命を知る」という言葉を目にし、50歳になる氷室京介の「天命」とは何なのかを知りたいと思い、それを企画書に込めました。
氷室さんのプライベートインタビューのほか、この作品の見所のひとつである「We Are Down But Never Give Up!!」と「LAST GIGS」のふたつのライブシーンでは、東京ドームにいるような鳥肌が立つライブ感、臨場感を少しでも再現したいと思って編集しました。
タイトル「POSTSCRIPT」は「P.S.」つまり「追伸」という意味で、『FLOWER for ALGERNON』のアルバムで、ダニエル・キイスが書いた原作の終わりにある「追伸」から取りました。
氷室さんの「LAST GIGS」を補完する「追伸」としてファンのみなさんにお伝えしたいという思いを込めています。
この映画は、氷室京介のことが好きなコアなファンの方々にはもちろん、氷室京介の入門編として、まだ氷室京介という人についてよく知らない人にも、“氷室京介”がどういうアーティストなのかというのを知ってもらうためにも、是非観て頂きたいです。
<田家秀樹コメント>
初日に来ている観客の人々には、“氷室京介”を知ってもらうためにも、この映画を周りの人たちに紹介してもらいたい。それが“氷室京介”のファンとしての使命だと思います。