提供:シネマクエスト
ミック・ジャガーがプロデュースを手がけた、ジェームス・ブラウンのドキュメンタリーの決定版『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』が6月18日に公開初日を迎えた。映画の公開を記念して、角川シネマ新宿にてイベント“JBトリビュートショー「It's A面's, 面's, 面's World」”が開催された。
この日は初日来場者特典としてジェームス・ブラウンのお面が配布され、観客はお面をつけてJBトリビュートで知られるミュージシャンのセルジオムトウとWODDYFUNKによるライブを楽しむという趣向。多くの観客が詰めかけた角川シネマ新宿の初回上映前のステージに、本作で描かれる70年代のJBを象徴する全身黒に「SEX」と書かれたバックルというステージ衣装をまとったセルジオムトウ、そしてアフロにベルボトムという出で立ちのWODDYFUNKが登場した。
JBトリビュートショーのオープニングは、映画のなかで“74年の黒人のテーマソング”と形容される「ザ・ペイバック」。JBが憑依したかのような熱いシャウトに続いて、ファンキーな「ゲット・オン・ザ・グッド・フット」。WODDYFUNKがフロアに降り、観客と共にダンスを始めると劇場はライブハウスさながらの一体感に包まれた
そして、セルジオの「みんなの声を聞かせて!」という呼びかけと共に「ソウル・パワー」。モハメド・アリ対ジョージ・フォアマンのボクシング対決に先立って行われた音楽フェスを追ったドキュメンタリー『ソウル・パワー』でも印象的に使用されたこの曲では、先日亡くなったモハメッド・アリを追悼するセルジオと客席の「JB!」「モハメド・アリ!」のコール&レスポンスが続き、ふたりはJBとフレッド・ウェズリーのように抜群のコンビネーションで魅せる。
トリビュートのラストはJBの代名詞的ナンバー「セックス・マシーン」。再度WODDYFUNKがフロアに降り客席を煽り、濃密なパフォーマンスに会場からは割れんばかりの拍手が起こった。
ライブ終了後は、客席でお面をつけた観客とのフォトセッションを実施。セルジオは「目と耳と体でジェームス・ブラウンの音楽と言葉、歴史を感じてください。皆さん用意はいいですか!」というメッセージから、「それではご紹介しましょう、ショー・ビジネス界一の働き者と称されるエンターテイナー、ミスター・ダイナマイトことジェームス・ブラウン!」とJBのステージには欠かせない名MC&ケープマン、ダニー・レイの名調子による呼び込みのあと映画の上映がスタート。JBの魅力を余すところなく伝えるドキュメンタリー『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』にふさわしいイベントとなった。