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安田顕主演『俳優 亀岡拓次』が1月30日に初日を迎え、テアトル新宿で舞台挨拶が行われた。
劇場映画、テレビドラマ、Vシネマから自主映画まで、呼ばれればどんな現場にも駆けつける37歳・独身・彼女ナシでお酒好きの脇役俳優・亀岡拓次を演じた今最も旬な俳優・安田顕、亀岡が撮影で訪れた地の居酒屋“むろた”でちょっとワケありな美人女将を演じる麻生久美子、リアル亀岡拓次との噂も聞こえる原作者の戌井昭人、横浜聡子監督が初日舞台挨拶に集結。
公開を待ちわびた多くの観客で舞台挨拶前から場内は熱気ムンムン!立ち見席も売り止めになるほどの盛況ぶりで、大盛り上がりの初日舞台挨拶となった。
公開にむけて数々のプロモーションを行ってきた主演の安田顕。初日を迎え大入りの場内を見渡すと安堵の表情を浮かべ「本日は立ち見も出るほどこんなに多くのお客さまにお集まりいただき、ありがとうございます。これだけ多くのお客様にお越しいただけるなんてそうそうないことですので、感謝の気持ちでいっぱいです」と挨拶。
麻生久美子は「本日は初日(?)にお越しいただきましてありがとうございます。」と天然ぶりを発揮した挨拶で場内は一気に和やかな雰囲気に。
原作者の戌井昭人も「原作が映画になり、こんなに広まって皆さんの前に立てました」、横浜聡子監督は「今日は天気があまりよくなく、寒い中朝からお越しいただきまして本当にありがとうございます。これから映画をご覧になられますが、立ち見の方はなるべく楽にしてご覧ください」と挨拶した。
終始和やかな雰囲気で進んだ舞台挨拶では安田が「脇役の心得は、いかに邪魔をしないで、平身低頭、なんとなくそこにいることが大事」と語った。
また『俳優 亀岡拓次』のプロモ―ションや「下町ロケット」への出演を経てブレイクの実感は?と問われると「ブレイクとは休憩ですからね、安田顕大ブレイクなんて言われると大休憩していることですからね。皆に気づかれるかなと思って今日の舞台挨拶へ向かう際に山手線に乗りましたが、誰一人気づかない!」と嘆き節で場内を爆笑の渦に巻き込んだ。
安田の印象を聞かれた麻生は「撮影現場ではこんなに面白い人じゃなかった」とまたまた天然の大放言で場内が笑いに包まれると、安田も「麻生さんとは撮影で濃密な時間を過ごさせていただきました。すごく綺麗に映っていますよ、横浜監督は凄い!」とチクリ。笑いの絶えない舌戦が繰り広げられると戌井も「安田さんは現場でお会いした時は、役柄に入っていたのか目が座っていたけど、クランクアップしたとたんに目がパチッとなった」と参戦。安田も「役が抜けきれないんですよ」とタジタジだった。
横浜監督は劇中の亀岡のように一人で飲むのが好きと語り、安田さんと一緒に飲みに行っていないので今度是非と誘うと安田も「もちろん」と快諾、しかし「お互いにひとり飲みが好きなので、会話が弾まないかもしれないですね」と危惧していた。
最後の挨拶で横浜監督は「この映画に関わってくださった多くの方、そして本日お越しいただいた皆様に今一度感謝申し上げます。亀岡がとても好きで、一人でも多くの方にご覧いただきたいと思っていますので、気に入っていただけましたらどうぞ周りの方にお薦めください」とコメント。安田は「僕がかかわったよりも長い年月をかけて、横浜監督を中心にこの映画が完成しました。完成したものを観たとき心から面白いと思ったので、皆様への橋渡しになればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。」と締めくくった。