11月21日(土)、映画『羊をかぞえる』が初日を迎え、シネマート新宿で舞台挨拶が行われた。主演の染谷俊之、赤澤燈ほか、廣瀬智紀、杉江大志、宮井くらら、中野マサアキ、毛利安孝監督が登壇した。
前作『カニを喰べる。』からの続編となる本作の制作が決まった時の感想を聞かれ、主演を務める染谷が「『カニを喰べる。』のイベントの時に、燈(赤澤)と第2弾を一緒にやりたいねって話していたら、こうして見事に実現でき、言葉にするもんだなって思いました。言霊ってあるんだなと(笑)」と述べると、一方、染谷と共に前作から主演を務める赤澤は「染ちゃん(染谷)と一緒だから安心しきっていて、撮影前に話し合ったりは特にしなかったです(笑)」と答えるなど、共演数の多い2人だからこその空気感が伝わってきた。
本作から新キャストとして参加した廣瀬は「前作を観た時に、映像からあふれる2人(染谷、赤澤)の仲の良さだったり、素の部分を毛利監督によって引き出されていて、スゴくいい雰囲気の演技だなって感じたので、出演させていただけて幸せでした」と当時の心境を語った。
また、撮影で印象に残っている事を聞かれた宮井は「最後のシーンで転んでしまって、泣いてしまったことが印象に残っています(笑)」と子供らしいエピソードを話せば、杉江と中野はお互いに口を揃え「走るシーンがとにかく多かったので、疲れました(笑)」と話し、そこからは撮影の過酷さが伺えた。
撮影の休憩中には宮井を中心に「パパイヤ」というゲームが流行り、登壇者全員で急遽ゲームを始める一幕も。その様子からは登壇者の仲の良さが伺え、会場からはあたたかい拍手が鳴り響いた。前作に続き、監督を務めた毛利監督は「前作は2人(染谷、赤澤)のロードムービーに初恋が絡んでいるので、第2弾はその“初恋“をどうしようかなという所からスタートしました」とシリーズ第2弾となる本作の構想を語った。
また同シリーズは個性的なタイトルが続いていることから、第3弾はどんなタイトルがいいかを聞かれ、登壇者からは「嫁をもらう(赤澤)」、「さらば青島(染谷)」、「一緒に踊ろう(廣瀬)」など各々に個性的?なタイトルが続き、染谷からは「もはやシリーズ関係なくなってるよね(笑)」とツッコミを入れるシーンには、満員御礼の会場から笑いが溢れた。
さらに舞台挨拶の終盤には、子役の宮井から共演シーンの多かった染谷、赤澤、廣瀬の3名に手紙を用意するというサプライズ演出がおこなわれ、何も聞かされていなかった染谷ら3名は一様に「これは泣いてしまうやつだ(笑)」と照れを隠せない様子。しかしながら、宮井の心温まる手紙の内容を聞き、「小さいのにスゴくしっかりしているので、これからも共演ができればいいなと思います(廣瀬)」、「(宮井がいて)現場もスゴく明るくなったし、とても楽しい事がたくさんあったので感謝しています(赤澤)」、「過密な撮影スケジュールでしたが、くららちゃんのおかげで皆がんばる事ができました。10年後、結婚しようね(笑)」と話し、撮影中から3名の癒しの存在であった宮井への感謝を述べ、舞台挨拶は大盛況のうちに終了した。