アフリカ系アメリカ人を描いてきたチャールズ・バーネットの初期2作を日本劇場初公開

アフリカ系アメリカ人を描いてきたチャールズ・バーネットの初期2作を日本劇場初公開
提供:キネマ旬報

アフリカ系アメリカ人の日常と人間性を描いてきた映画作家チャールズ・バーネット。彼の初期代表作となる「キラー・オブ・シープ」(1977)と「マイ・ブラザーズ・ウェディング」(1983)を、4Kレストア版で上映する特集〈チャールズ・バーネット エブリデイ・ブルース〉が、2月7日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次開催される。ポスタービジュアルが到着した。

「キラー・オブ・シープ」は、ロサンゼルスの片隅に暮らすアフリカ系アメリカ人労働者の日常を、詩情豊かに描いた物語。バーネットがUCLA映画学科の修了課題として制作した初長編で、1981年のベルリン国際映画祭フォーラム部門で国際批評家連盟賞に輝いた。音楽の権利問題から長く上映が叶わなかったが、2007年にようやくアメリカで劇場公開が実現。2025年に完成した4K修復版では、ラストシーンの楽曲が、バーネットが当初望んでいたダイナ・ワシントン『Unforgettable』に差し替えられた。
「マイ・ブラザーズ・ウェディング」はバーネットの長編2作目で、“大人になりきれない青年”が家族、友情、アイデンティティをめぐって葛藤する姿を描く。黒人コミュニティ内の階級差、世代間の心理的な隔たり、社会的成功から取り残された若者たちの苛立ちが浮き彫りになる悲喜劇だ。
2作ともに日本劇場初公開。その魅力を今こそ“発見”したい。

〈チャールズ・バーネット エブリデイ・ブルース〉
配給:After School Cinema Club
©1977 Charles Burnett ©2025 Milestone Film & Video for KILLER OF SHEEP
©1983 Charles Burnett ©2025 Milestone Film & Video for MY BROTHER’S WEDDING
公式サイト:https://www.afterschoolcinemaclub.com/everydayblues

最終更新日
2025-12-22 15:55:38
提供
キネマ旬報(引用元

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