被告人ならぬ被告犬の裁判を描き、第77回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されてパルム・ドッグ賞に輝いた法廷コメディ「犬の裁判」が、初夏よりシネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。
負け裁判ばかりで解雇寸前の弁護士アヴリル。視覚障がいを持つダリウシュより、3人に噛みついたという飼い犬コスモスの弁護を依頼され、仕方なく引き受ける。そして、法律で犬が“物”と見なされることを根拠に、飼い主への罰金1万フランとコスモスの安楽死を言い渡されるが、アヴリルは「犬は物ではない」と主張。それが認められ、前代未聞の裁判が始まる--。
監督と主演を務めたのは、「若い女」(2017)でリュミエール賞最有望女優賞に輝き、ダンサー・作家・演劇監督の顔も持つレティシア・ドッシュ。そしてコスモスを表情豊かに演じたのは、サーカス犬のコディだ。
公開に先駆け、3月に開催される横浜フランス映画祭2025での上映も決定。果たして無罪を勝ち取れるのか? 実話にインスパイアされた、社会の不条理を問うコミカルな物語に注目だ。
「犬の裁判」
監督:レティシア・ドッシュ
脚本:レティシア・ドッシュ、アン=ソフィー・バイリー
出演:レティシア・ドッシュ、フランソワ・ダミアン、ジャン・パスカル・ザディ、アンヌ・ドルヴァル、コディ(犬)、マチュー・ドゥミ、アナベラ・モレイラ、ピエール・ドラドンシャン
2024年/スイス・フランス/フランス語/81分/1.85:1
原題:LE PROCÈS DU CHIEN 字幕:東郷佑衣
配給:オンリー・ハーツ 後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、在日スイス大使館
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