提供:キネマ旬報
新進女優と次世代監督がタッグを組み、“へたくそだけど私らしく⽣きる”をコンセプトに描く〈(not) HEROINE movies〉シリーズ。「わたし達はおとな」「よだかの片想い」「そばかす」に続く第4弾として、「劇場版 美しい彼〜eternal〜」の酒井麻衣監督×「サマーフィルムにのって」の伊藤万理華主演により、野良猫系女子の恋と成長を紡いだ「チャチャ」が、10月11日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開される。2種のティザービジュアルが到着した。
デザイン事務所で働くイラストレーターのチャチャ。“人目は気にせず、好きなように生きる”がモットーだ。そんな彼女が屋上で出会ったのは樂(らく)。好きなものは正反対だが、「2人いたら丁度いい」と惹かれていく--。
脚本は酒井監督による完全オリジナルで、「ドライブ・マイ・カー」の大江崇允が執筆に協力。ラブストーリーでありながら、コメディやスリラーなど多彩な要素が詰め込まれ、おもちゃ箱をひっくり返したような仕上がりに。写真家の市橋織江が「恋は雨上がりのように」以来の映画撮影を手掛けたのも注目だ(ティザービジュアルも市橋が撮影)。野良猫系女子の予測不可能な恋の行方を見届けたい。
〈コメント〉
酒井麻衣監督
本能と欲望のままに見たい感情と物語をスタッフ・キャスト、みんなで表現しました。
ある日「女の子を主人公で、酒井さんの好きなように物語をつくってほしい。何かわからないけど面白い!という映画がみたい」とプロデューサーからお話がありました。
そこから、たくさんの人に色々なアイディアを貰い…1人の自由奔放で野良猫のような、人から憧れられているようであり鼻について嫌われているような、孤独と手を繋いでいる女の子に焦点をあてました。
「あの子っていいよね」「あの子って恵まれてるよね」「あの子って悩みなさそうだよね」「あの子ってずるいよね」「あの子って私は嫌いかも」そんなみんながちょっと気にする「あの子」がどんな私生活を送って、何に恋をして何に傷ついているのか、どんな世界をみているのか興味がわきました。
そんな『あの子』、チャチャを伊藤万理華さんが、とても豊かに地上から5センチ浮いたままダンスするような不思議な表現力で魅了してくださいました。
伊藤万理華さんがチャチャになってくださったことにより、私はチャチャという女の子が狂おしい程に愛しく、大好きになりました。
他にも今後、素敵な俳優の皆様が発表されると思います。新情報も是非ともお楽しみにです。
そんな不思議で切なく、どこか可笑しい世界に是非とも迷い込んでくださいませ。
伊藤万理華
酒井さんが過去作り出してきた美しい映像表現に、私自身は一見遠く感じていたのですが、チャチャという人物で繋がることができました。
“チャチャ”には聞き馴染みがずっとあって、このお話が来た時、なにが引き合っているんだろう…?と大変驚いた記憶があります。
酒井さんの頭の中にこんな世界があったなんて・・・そんな世界に寄り添うには?と硬い頭で悩んだ時、柔らかくなるまでずっと傍にいてくださいました。
気づかぬ内に自分の奥底に棲みついていたチャチャを引っ張り出してもらったような感覚です。
終わる頃には彼女に会いたくなる、そんな作品になりました。
愛くるしく切ない絵本のようなチャチャの世界をぜひ覗きに来てください。
「チャチャ」
出演:伊藤万理華
監督・脚本:酒井麻衣
脚本協力:大江崇允 撮影:市橋織江
製作幹事:メ~テレ 制作プロダクション:ダブ
配給:メ~テレ、カルチュア・パブリッシャーズ 配給協力:ラビットハウス
2024年/日本/カラー/シネマスコープ/5.1ch/108分/G
©2024「チャチャ」製作委員会
公式サイト:https://notheroinemovies.com/chacha