新鋭・奥山大史監督×池松壮亮出演。雪の街に少年の成長を紡ぐ「ぼくのお日さま」

新鋭・奥山大史監督×池松壮亮出演。雪の街に少年の成長を紡ぐ「ぼくのお日さま」1
新鋭・奥山大史監督×池松壮亮出演。雪の街に少年の成長を紡ぐ「ぼくのお日さま」2

提供:キネマ旬報

大学在学中に制作した初⻑編「僕はイエス様が嫌い」(2019)で注目された奥山大史監督の商業デビュー作「ぼくのお日さま」が、今秋にテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほかで全国公開。雪の街を舞台に、吃音をもつホッケー少年タクヤとフィギュアスケートを学ぶ少女さくら、そして元フィギュアスケート選手で今はさくらのコーチを務める荒川(池松壮亮が演じる)の3人による物語を紡ぐ。

左から奥山大史監督、池松壮亮、ハンバート ハンバート

「雪が降り始めてから雪が解けるまでの少年の成長を描きたい」と企画をスタートさせた奥山監督。プロットを考える中で、ハンバート ハンバートの楽曲『ぼくのお日さま』と出会ったことで、「主人公の少年の姿がはっきり浮かび、物語がするすると動きだした」という。同曲は映画の主題歌となる。
そして、奥山が総監督を務めたエルメスのドキュメンタリーフィルム『HUMAN ODYSSEY ―それは、創造を巡る旅。―』で撮影を共にした池松壮亮が、《夢に破れた元フィギュアスケート選手のコーチ》役で大人の視線をもたらす。
釜山国際映画祭2022で行われた世界40ヵ国288企画からなる〈Asian Project Market(APM)2022〉で、本作はARRI アワードを受賞。濱口竜介監督や三宅唱監督らの作品を世界へ紹介してきたフランスの会社・シャレードによる海外セールスも決まり、黒沢清監督や深田晃司監督の作品を扱ってきたアートハウス・フィルムズの配給による11月のフランス公開も予定されている。タクヤ役とさくら役は後日発表。

〈コメント〉
池松壮亮
奥山大史という凄まじい才能に出会い、対話を繰り返し、共感し合い、共犯できた全ての時間に感謝しています。
この世界の光の粒のような二人の才能に出会えたことにも感謝しています。
今作を共に創り上げたスタッフキャストと共に、この素晴らしい作品を届けることができることを幸せに思います。
この世界の雪解けを予感させてくれるような、あまりにもピュアで、心に響く映画になりました。
是非楽しみにしていてください。
ハンバート ハンバート 佐藤良成
奥山監督から最初手紙をいただきました。今作ろうとしている映画は、私の曲の中の「ぼく」から物語がふくらんだもので、主題歌にもその曲「ぼくのお日さま」を使いたいと。脚本や前作も拝見して、彼と是非仕事したいと思い快諾しました。出来上がった作品は、どのシーンのどのカットも実に美しい光と色で、こんな絵を撮る奥山監督は恐ろしい人だなと思います。自分の曲がこんなにも素晴らしい映画となって生まれ変わるなんて、本当に幸せです。
ハンバート ハンバート 佐野遊穂
とにかく映像の美しさが印象的でした。どこを切り取っても儚さが漂っていて、監督のキャラクターがそこに一番現れてるように感じました。この楽曲の「ぼく」や、タクヤ、荒川コーチ、それぞれに小さな救いがあったように、この映画がまた誰かのお日さまになれば嬉しい事だと思います。
奥山大史監督
いつの日か、子どもの頃に習っていたフィギュアスケートの映画を作りたいと思っていました。でもなかなか作れずにいました。ただ思い出を映像にするだけでは映画にならない、と頭を抱える日々でした。
そんな時、「ぼくのお日さま」という楽曲に出会い、惹かれるまま毎日聴くうちに、全く新しい物語が動き始め、時を同じくして、池松さんに出会い、この方の魅力を映し出すことができたら、映画になると確信できました。
この作品で商業映画に初挑戦できたこと、嬉しく思います。どうぞご期待ください。

「ぼくのお日さま」
監督・撮影・脚本・編集:奥山大史
出演:池松壮亮
主題歌:ハンバート ハンバート
配給:東京テアトル
© 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
公式サイト:bokunoohisama.com

最終更新日
2024-02-29 15:28:04
提供
キネマ旬報(引用元

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